Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

偶然の一致

2010年03月30日 07時58分07秒 | Weblog
精神分析入門 下  新潮文庫 フ 7-4 (文庫)
 かの有名な「上位自我」(超自我)はなんと続編(p301)になって初めて登場する。フロイトはこれを「良心」と言い換えているが、ここでニーチェの「良心の疾しさ」という有名な文言が共振する。言ってることは同じじゃないか?超自我は生得的なものではなくて、いわば社会的に形成されるものであり、その点では「良心の疾しさ」を生み出す「道徳」とほぼ同じといえる。
 昔からニーチェとフロイトとの類似点はよく指摘されてきたし、「ニーチェとキルケゴールがあれば、フロイトはいらない」と断言した人もいる。こんな主張の類似が偶然起こるというのも不思議な話である(ちなみに、フロイトはニーチェをほとんど読んだことがなかったといわれている。)。
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