ある振り込み詐欺グループの一員を私選弁護で受任した。本人いわく、「リーダーが弁護人をタダで紹介する」と言ったけれども、その報酬は詐取金から支払われるので、自分は自分の貯金で報酬を支払ってあなたを雇ったのだと。もちろん、その貯金は彼がアルバイトをして貯めたまっとうなカネである。いわば、罪人の良心である。
刑事弁護で高額な報酬をとる弁護士が眉つばなのは、本来被害者に返すべき金を自分が取ってしまうからだ。それなら、国選にしてその金を被害弁償に充てるほうが合理的というものだ。
刑事弁護で高額な報酬をとる弁護士が眉つばなのは、本来被害者に返すべき金を自分が取ってしまうからだ。それなら、国選にしてその金を被害弁償に充てるほうが合理的というものだ。