ロースクール時代、裁判官の先生から「書証で心証をとるな」とよく言われた。だが、実務修習に出てみると、書証で心証を固めてしまい、証拠調べ(尋問)はセレモニー又は自分が判決を書くために必要なことを質問する機会としてとらえている裁判官が大多数なことに気づいた(もちろん、事案にもよるが)。
東京地裁や大阪地裁のように、多数の事件を抱える裁判官には、特にその傾向が強いように思われる。証拠調べ前に和解で決着させたいという意向もあるだろう。
「書証で心証をとらない」ことは、いわば「初心」のようなもので、これを忘れずにいる裁判官と、そうでない裁判官との違いは、実に大きい。
東京地裁や大阪地裁のように、多数の事件を抱える裁判官には、特にその傾向が強いように思われる。証拠調べ前に和解で決着させたいという意向もあるだろう。
「書証で心証をとらない」ことは、いわば「初心」のようなもので、これを忘れずにいる裁判官と、そうでない裁判官との違いは、実に大きい。