「栄転運動」は、修習時代に知った言葉のひとつで、問題のある裁判官をよその裁判所に「栄転」させるよう、弁護士たちが地裁の所長などに申し入れることを言うようである。具体的には弁護士会が、個別の裁判官の訴訟指揮などについて評価した「裁判官評価票」というものを会員から集め、裁判所に提出している。
あくまで噂だが、これは結構効果があるらしく、修習時代も、最も問題があるとされた地裁の某裁判官は、すぐに高裁に「栄転」となった。高裁が「栄転」というのは、地裁だと単独事件を受け持つが、高裁だと常に合議であるため、裁判長や陪席のチェックがはたらくからである。
あくまで噂だが、これは結構効果があるらしく、修習時代も、最も問題があるとされた地裁の某裁判官は、すぐに高裁に「栄転」となった。高裁が「栄転」というのは、地裁だと単独事件を受け持つが、高裁だと常に合議であるため、裁判長や陪席のチェックがはたらくからである。