いじめの米高校生9人訴追 女子生徒自殺で厳しい措置
やや旧聞に属する事件だが、最近、パワハラや職場でのイジメの相談を受けることが増えたため、改めて確認してみた。
従来、アメリカには「イジメ」はないと指摘されてきた。このことは、著名な留学解説書などに記載されており、これを信じて留学する人も多かったと思う。おそらく、大学・大学院レベルを念頭に置いた解説書だからではないかと思うが、私の経験では、大学院レベルでもイジメはあった。
具体的には、ちょっと性格に問題のある女子学生について、他の女子学生が「アイツとは付き合うな」などと、現につきあっているボーイフレンドに「助言」する、ちょっとピンぼけの質問をする男子学生が発言を始めると、数人が一斉に肩をすぼめるジェスチャーをする、などというものであった。とはいえ、多数派は局外中立を守っているし、いじめられる側にも味方がいて、深刻な事態にはならない。
これに対し、フィービー・プリンスの事件は極めて悪質で、日本の「イジメ」と似ている。イジメは「ヘイト・クライム」とも結びついて、増加かつ深刻化しているという。
だが、注目すべきは、アメリカでは、日本におけるような「1 対 その他全員」という構図にはならないこと。これは、ちょっと大げさになるが、「最後の一人」を守るという政治システムが機能していることの証拠である。
やや旧聞に属する事件だが、最近、パワハラや職場でのイジメの相談を受けることが増えたため、改めて確認してみた。
従来、アメリカには「イジメ」はないと指摘されてきた。このことは、著名な留学解説書などに記載されており、これを信じて留学する人も多かったと思う。おそらく、大学・大学院レベルを念頭に置いた解説書だからではないかと思うが、私の経験では、大学院レベルでもイジメはあった。
具体的には、ちょっと性格に問題のある女子学生について、他の女子学生が「アイツとは付き合うな」などと、現につきあっているボーイフレンドに「助言」する、ちょっとピンぼけの質問をする男子学生が発言を始めると、数人が一斉に肩をすぼめるジェスチャーをする、などというものであった。とはいえ、多数派は局外中立を守っているし、いじめられる側にも味方がいて、深刻な事態にはならない。
これに対し、フィービー・プリンスの事件は極めて悪質で、日本の「イジメ」と似ている。イジメは「ヘイト・クライム」とも結びついて、増加かつ深刻化しているという。
だが、注目すべきは、アメリカでは、日本におけるような「1 対 その他全員」という構図にはならないこと。これは、ちょっと大げさになるが、「最後の一人」を守るという政治システムが機能していることの証拠である。