堀口大學訳の「ドルジェル伯の舞踏会」を読んでいると、例によって以下の場所で固まりそうになった。
「――そうしていらしつた方が、ずつと性格的なお顔に見えるわ。・・・」(角川文庫版・p42)
前も生島遼一訳で、「性格的」という言葉が「ザラつく」と思っていたので、原文を確認したら、"caractere" という語が使われていた。こういうときは、「ラルース仏仏辞典」で調べるに限る。
すると、caractere の3つ目の意味に、"Signe distinctif, marque particuliere qui signale a l'attention une chose ou une personne, qui en exprime un aspect remarquable" という説明があった。
これを踏まえて訳すと、
「そうしてる方が、いかにも『あなた』っていう感じの顔に見えるわ。・・・」などとするのが適切なのではないだろうか。
「――そうしていらしつた方が、ずつと性格的なお顔に見えるわ。・・・」(角川文庫版・p42)
前も生島遼一訳で、「性格的」という言葉が「ザラつく」と思っていたので、原文を確認したら、"caractere" という語が使われていた。こういうときは、「ラルース仏仏辞典」で調べるに限る。
すると、caractere の3つ目の意味に、"Signe distinctif, marque particuliere qui signale a l'attention une chose ou une personne, qui en exprime un aspect remarquable" という説明があった。
これを踏まえて訳すと、
「そうしてる方が、いかにも『あなた』っていう感じの顔に見えるわ。・・・」などとするのが適切なのではないだろうか。