ソロモンの指環──動物行動学入門は非常に面白い本で、実生活に参考になることも結構ある。
「忠誠は空想ならず」の章では犬を取り扱っているが、現在の犬は、ジャッカルを祖先とするものとオオカミを祖先とするものの2つのタイプがあるようだ。
犬には人間を「主人」とみなす習性があるが、その愛着の根拠は2つある。
一つは、野生の犬がその群れのリーダーに対して示すものであり、オオカミはこの性質を強く持つ。
もう一つは、幼い犬がその母親に対して甘えるような愛着であり、ジャッカルはこちらの性質の方が強い。
前者が強い犬は、「二君に仕えず」で、主人が変わると適応できないが、後者が強い犬は、誰にでもじゃれつく「万人の犬」だという。
なんだか、政治の世界や会社の派閥にも当てはまりそうな話で面白い。
「忠誠は空想ならず」の章では犬を取り扱っているが、現在の犬は、ジャッカルを祖先とするものとオオカミを祖先とするものの2つのタイプがあるようだ。
犬には人間を「主人」とみなす習性があるが、その愛着の根拠は2つある。
一つは、野生の犬がその群れのリーダーに対して示すものであり、オオカミはこの性質を強く持つ。
もう一つは、幼い犬がその母親に対して甘えるような愛着であり、ジャッカルはこちらの性質の方が強い。
前者が強い犬は、「二君に仕えず」で、主人が変わると適応できないが、後者が強い犬は、誰にでもじゃれつく「万人の犬」だという。
なんだか、政治の世界や会社の派閥にも当てはまりそうな話で面白い。