「リクナビ」内定辞退予測サービス、個人データ不正利用の深刻さ
「その際には、B社をはじめとしてA社とは全く関係のない他社サイトをCさんが閲覧したデータが、加工された形で、A社に流れるわけです。これは前年のものとは違う個別データであり、しかも匿名ではありません。予測の計算は、すべて個別の名前の入った情報が処理されて、個人ごとに辞退率が算出されるのです。
そして、Cさんとしては、自分のあずかり知らないところで、「辞退率58%の学生」などという情報がリクルートキャリアからA社に示され、結果的に「辞退するかもしれないので、拘束や監視を強める対象」にされたり、「計算外とみなされて、場合によっては面接や試験のパフォーマンスを不利に判定されたり」することになります。」
「リクナビ内定辞退予測サービス」の悪質性がよく分かる記事である。
さらっと書いてあるが、「計算外とみなされて、場合によっては面接や試験のパフォーマンスを不利に判定」するというのは、企業がもっともやりそうなことで、採否を決めるためにこのサービスを利用し、内定辞退率が高いと判定されれば不合格とするというものである。
逆に、企業が採用内定後にこのサービスを利用し、内定辞退率が高い学生について「拘束や監視を強める」という事態の方が想像しにくい。
そのような面倒が生じるのであれば、採用前に利用するというのが企業の行動としては合理的だからである。
だから、このサービスに関するリクナビ側の説明をうのみにするわけにはいかないだろう。
このケースは、個人情報保護法の精神を根本から踏みにじるものなので、利用した企業も含めて強い制裁が必要であるように思う。
「その際には、B社をはじめとしてA社とは全く関係のない他社サイトをCさんが閲覧したデータが、加工された形で、A社に流れるわけです。これは前年のものとは違う個別データであり、しかも匿名ではありません。予測の計算は、すべて個別の名前の入った情報が処理されて、個人ごとに辞退率が算出されるのです。
そして、Cさんとしては、自分のあずかり知らないところで、「辞退率58%の学生」などという情報がリクルートキャリアからA社に示され、結果的に「辞退するかもしれないので、拘束や監視を強める対象」にされたり、「計算外とみなされて、場合によっては面接や試験のパフォーマンスを不利に判定されたり」することになります。」
「リクナビ内定辞退予測サービス」の悪質性がよく分かる記事である。
さらっと書いてあるが、「計算外とみなされて、場合によっては面接や試験のパフォーマンスを不利に判定」するというのは、企業がもっともやりそうなことで、採否を決めるためにこのサービスを利用し、内定辞退率が高いと判定されれば不合格とするというものである。
逆に、企業が採用内定後にこのサービスを利用し、内定辞退率が高い学生について「拘束や監視を強める」という事態の方が想像しにくい。
そのような面倒が生じるのであれば、採用前に利用するというのが企業の行動としては合理的だからである。
だから、このサービスに関するリクナビ側の説明をうのみにするわけにはいかないだろう。
このケースは、個人情報保護法の精神を根本から踏みにじるものなので、利用した企業も含めて強い制裁が必要であるように思う。