- ビル・エヴァンス:ワルツ・フォー・デビイ
- チック・コリア:キャプテン・セニョール・マウス
- 宮本貴奈:Fragrant Forest~香る森~
- リチャード・ロジャース:マイ・ファニー・ヴァレンタイン
- 塩谷哲:A Brand New Day
- 塩谷哲:露天風呂
- 清水美依紗:Home
- ジョーダン・パワーズ&ジェイソン・メイター&ダレン・クリス:Starting Now 〜新しい私へ
- スティービー・ワンダー:迷信
- TOTO:Africa
- アラン・メンケン:ホール・ニュー・ワールド
- ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー
- <アンコール曲> 星に願いを
ヴァレンタイン・デーの夜に、ピアノとヴォーカルでコンサートを開催するという試み。
企画が面白そうだし、「横向き奏法」とムロツヨシ似で有名(?)な塩谷哲さんが出演するということで、チケットを買った。
ホール・アドヴァイザーの宮本さんの人脈で豪華な顔ぶれとなったのだが、まず清水美依紗さんの声に驚く。
150センチあるかないかというくらい小柄なのに、ホール全体を振るわせるような豊かな声量で絶唱するのである(YouTubeでもその片鱗を窺うことが出来る)。
もう一人のヴォーカリスト・佐藤竹善さんも負けておらず、きっちりと高音パートも安定した声を響かせて来る。
という感じで、”ピアノ”ナイトだが歌手も目立つという面白い展開となった。
とはいえ、トリは宮本さん&塩谷さんによる2台ピアノ版・ラプソディー・イン・ブルー。
今日の塩谷さんは、時折老眼鏡をかけて、わざと「ムロツヨシから外してくる」作戦をとっているようだ。
ある程度予想したことではあるが、途中でどう見てもガーシュインが作っていないはずの南米風のメロディーに移行し、会場をざわつかせたが、お約束どおり、2,3分後には正規ルートに戻って来た。
4人とも強烈な個性を持ちつつも、うまく調和しているという、稀有な顔合わせによるコンサートであった。