季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

源流にして最先端

2016-12-09 22:23:36 | International
この前のモンゴルの祭りの打ち上げに。

梅田から歩いて会場まで。
日暮れの大阪市内を初めて歩いた。(そう、夜の市内なんて歩いたことないと思う)
それがなんとも気持ち良い、広い道が通っていてその両側に大きなビル。
道路から車で観る景色とまったく違った。
その美しさ!

藍色の空に映えるビルの灯り。クリスマスそのもの。イルミネーションとかなくても人が働いてる灯りそのものがキラキラと美しい。
河に道路の橋が曲線で架かり、ビルの灯りが光り、そして美しい月が光り。
その美しい事!
大阪ってこんなにきれいだったんだなあと感動しながら歩く。

会場に着いて机や椅子を動かしてパーティーの設営をする。
そして次々と料理や飲み物が届いてそれをきれいに並べる。

子どもたちが「お正月に食べるやつ!」って言ってたきれいなお菓子。

       

月餅みたいなもの。
この上に乗ってる白い乾いたお菓子が私がとっても美味しいと思う。
ヨーグルトを水抜きして乾かしたみたいな味。甘酸っぱくてとっても美味しい。大好き。

割った物があったので食べてみた。なんで出来てるんだろう?特別な風味がする。黒糖が挟まってるのかな?

       

モンゴルのドーナツと思う。モンゴルのお茶に合う。

       

これがモンゴルのお茶。
この髪型はクイーンアミダラのだな。

       

これがモンゴルのお茶です。
水と牛乳とかき混ぜながら沸かして茶葉を入れて煮込んで作る。大麦の炒った物も入ってる。
そして岩塩。その素朴で染み入るような味わい。

       

たくさんの料理が並んで食べきれないくらい。
食べながらみんなしゃべって。

モンゴル領事も出席しているんだけど、とても親しみやすい。やさしい印象。

ゆったりと話しながら楽しく時が過ぎる。
始めは食べる事に一生懸命だったんだけど、いろんな人と話せた。

たぶんモンゴルに行ったことない人が私だけだったと思う。それでも子どもたちやいろんな人と話せて楽しかった。
そして今日もモンゴルの人たちのあり方と動き方の素敵さにしびれる。
話してるんだけど静かなんだな。
動いてるけど空気がわさわさしてない。
その大陸から来るのかもしれないけど落ち着きが私に心地良い。

温かい、楽しい。モンゴルの人たちはこうやって仲間や家族とゆったりと過ごすのが一番好きなのと聞く。

今日も子どもたちが楽しそうに宿題したり食べたり遊んだり抱っこされたりしている。
モンゴルの人たちの子どもたちと居る様子が印象的だと言う話をすると、当たり前だと言う答えが。
「子どもは産むのはお母さんだけど、育てるのはみんなでするものだ」って。それ以外の考え方がないと言う様子。
子どもが好きで大切にすると言う共通の認識がすごく高い。

私はそれが強さだと思う。どんな技術や経済や武器よりも。
こういう人たちが生き残ると思う。

そして楽しい時間が終わって片付け。子どもたちは帰りたくないと悲しそう。
またどんどんみるみる片づいて行って元の教室に戻る。

机の下を見てみたら、お菓子のくずがたくさんたくさん落ちていて美味しそうな床に。カーペットにめり込んでいてどうやって取ったら良いのかわからないくらい。
掃除機ないなあって私が見ながら言う。このままにするのかな?どうするのかな?なんて思いながら
次の瞬間に一人の女性がウェットティッシュでそのゴミを集めてビニールに入れ始めた。私も手伝う。
散らばったのを集めて拾うと効率が良いねなんて言いながら。
そしたらものの5分もしないうちに床が綺麗になった。
またまたびっくりだ。すごいね!って言うと。「私、人間掃除機になっちゃった!」って。

やっぱりぐずぐず考えないで最適で最良の方法を見つけて動いて最速で解決するその行動力がすごいなあと。
感動する。
遠回りみたいに見えて一番早くて近い。
要らないものがない。シンプルで簡潔で気持ち良い。この暮らし方、考え方、動き方が本当に素晴らしいと思う。

それがモンゴルの羊毛と共通だなと私は思う。
ヨーロッパの人たちが苦労していろいろ手を加えて品種改良して出来た羊の毛がいろんな作業や道具を使って製品になるのと比べて、
モンゴルの羊や羊毛がどんなに無駄なくシンプルに暮らしに役立っているか。
プリミティブでアドバンス。源流にして最先端。それが私のモンゴルの印象だ。

良い人たちと縁が出来たなあと。羊の繋げてくれたこの縁を大切にしたい。
そしていつかモンゴルに行きたいなあと思う。広い大地に立ちたい。


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スリランカ in 栃木

2016-10-11 17:10:52 | International
私には本当の娘は今の所一人だけど、
娘と言える人たちが何人かいます。それもいろいろな国の。
何故かその人たちを助ける仕事を天から授かってる。
いつも偶然に一回に一人ずつ現れるその人たち。
今の担当のスリランカ人の娘に会いに栃木まで行ってきました。
いつ来るのかとずっと聞かれててやっと。
まとめてアップしているので時系列に合わなくなるかも。


大阪OCATからシルクライナーと言う夜行バスで行きます。三列シートで快適。

着いたらすぐに朝の紅茶が。

       

そしてインディアッパーと言うスリランカのクレープみたいなのを作ってくれた。
こんな小さな丸いフライパンで焼きます。

       

赤玉ねぎでサンバールを作る。向こうに見えるのが生地です。

       

こんな風。外側カリカリで香ばしくて美味しい!お米で出来ています。いっぱい食べた。

       

昼ごはんは魚のカリー。そして夕ご飯がまたご馳走。ストリングホッパーと言うこれもまた米の麺です。生地はこんな風。

       

この道具で押し出して麺を作ります。小さなせいろみたいなのに乗せて蒸したら麺になる。



私が全部押し出しました。結構力がいる。頑張った。
友達は今、二人目の赤ちゃんが出来た所で妊娠初期だから力を入れすぎたらよくないなあと思って。

       

蒸し器はこんな風。

       

玉子のカリーとポルサンボーラ。
あ~、観てるだけでまたお腹空いてきた~!ものすごく美味しいんですこれ。スリランカのもの。

       

友達はつわりがもう始まって来てるのに、いろいろとがんばって作ってくれている。
ご馳走続き。申し訳ないほど。
それで私もいくつか作った。
1つは小松菜の白和え。美味しいって。良かった。

       

他にもうどんとかいろいろ。まあでもご馳走になる方が多かったな。







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インディアメーラー2016

2016-10-09 17:02:04 | International
楽しみにしてたインディアメーラーの日。
前日の大雨で開催が心配だったけど、運よく晴れて良いお天気!
みんなで出かける。

今年から会場が変わってなぎさ公園に。
少し会場が狭くなったかなと思う。

       

それでも馴染みの店もちゃんとあるし、食べ物もいろいろと初めてのものもある。

       

何より目的の買い物かごを見つけた。
これ、去年買ったんだけどすごく良くて、電車のホームで並んでたら知らない人にどこで買ったか聞かれるくらい。
それでおみやげにたくさん。

       

インド舞踊の舞台も観て

       

インド人の友達の友達にもやっぱり会って話して。
インドをいっぱい味わう。

インド人の友達が他の人に紹介する時に、「ぼくの家族の大事な友達です。もう10年もずっと仲良くしています。」って紹介してくれるのが嬉しい。
みんなそんなに長い間、ずっと良い関係で居る事に驚く。
そうなんだよな。長いしこれが私たちにとってもとても大事なものである事は確か。

今、外国の友達がたくさんいる感じになってるけど、日本での一番初めはこの家族。
ここから始まって私のインターナショナル生活が続いている。
それまでと全然違う人生。いつ、どんなふうに人生が変わるかなんて誰にもわからないなあと。
来た縁は大切に育てて保ってもっと輝くものに出来るなあと。
これからも大切にして行きたい。いろんな国の人たちとの関係。
特にインド。いつか行けますように。
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ロシアからの手紙

2016-09-12 21:13:36 | International
ハンドワークにて。

これまでの続きを淡々とやっています。

指編み。やっぱり編む前は手が曲がってるし白いし冷たい。
それが編んでたらまっすぐ力強くピンク色に温かくなってくる。
「新聞で良いって載ってた!」って、良い情報も仕入れてやる気がまた出る。
脳梗塞のリハビリについて話す。普通の暮らしの動作を意識してやるのではどう?と言ってみる。
実際に入院していた時も容器に豆を入れたり、そんな動作が多かったって。
やってみようと言う話に。キチンとしたことやおしゃれが好きな彼だから、元の心地よさを取り戻したいと思っている。
応援します。ガンバレ!

カバンに皮を付けて縫っているのでなかなか硬くて大変。それでも一針一針進めています。

友達に上げたいとコースターを一生懸命縫う。
あんまり焦ったらしんどくなるから、今度続きをしましょうと言う。
それでもけっこう縫えましたよ。

自分が織った布の細工をどうしたらいいか、相談。
一緒に考える。いろいろ思いつく。面白いなあと二人で。

お茶飲んで、話して。しんどい人はしんどいなりに。元気な人は元気なりに。
来週はお休みだねえと。

帰ったら封書が机の上に。
ロシアから手紙が来てました。
びっくり。

       

彼女は子どもが小学校の時に市のイベントで受け入れて、うちにホームステイしてた。
ロシア語が私はわからなくて、彼女も日本語も英語もわからなくて、首を縦か横に振ると言うコミュニケーションだけで3日。
あんまり通じなかったなあと思いながら送り出した。

それが数年前にインターネット上で私を見つけてくれて、交流が再開。
日本語を一生懸命勉強している。
今では英語も使えるようになって、いろいろとメールでやりとりをする。

うちに居た時にすっごく楽しかったって。
それが忘れられなくてずっと日本が好きで日本の事勉強してるって。
いつか来れたら良いなと言っている。
ロシアの経済情勢があんまりよくないらしく、そんなに簡単には来れないらしい。

今回の手紙は2001年に私たちが送ったものの返事らしい。ずっと返事してなくて御免なさいって。
いつか来れますように。いつでも待っています。
日本語の勉強頑張ってね。でも日本語話せなくてもいつでも来て良いのに。
また会えますように。
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谷町のロシアへ

2016-07-08 20:35:48 | International
友達の紹介でユーラシアマーケットなるものに行く事になった。
ユーラシアとは大きく出たもので、実際は旧ソ連、ロシアの物産や文化を紹介するバザーである。
数人で待ち合わせして向かう。
実際に行ってみたら、建物も場所もわかりにくい、聞かなかったら調べなかったら通り過ぎてしまうようなところでした。
ビルの一室。
白い廊下を歩いて行って、ドアを開けたらロシアが広がっていました。

       

旧ソ連時代のバッジやロシア語の書籍、マトリョーシカグッズや白樺細工などの民芸品、琥珀、お酒や食べ物など。
いろいろある。
素敵な琥珀のアクセサリーや黒パンなど買い求める。
観てるだけでも楽しい。ロシア。近いようで遠い大きな大きな国。


近くにロシア料理店があるらしいので、ランチを食べに行く。
ここです。

       

私はピロシキセット。
まず来たのがボルシチ。綺麗、サッパリとして美味しい。
レシピを観て自分で作ったのしか食べた事なかった。人が作ったの初めて食べました。

       

そしてピロシキ。生地も手作りで餡もスパイスが香って美味しい。何より鶏のグリルの味付けが絶妙。

       

ロシアを目で耳で舌で味わう。
いつか行ってみたいな。

その後はずっと前から行きたかった空堀商店街の探索。鰹節屋さんで鰹節を買ったり、和紙の店を観たり。ひやかして歩く。
ここはプリンセストヨトミと言う映画のロケ地。そこここに太閤さんの千成瓢箪を見かける。

       

そしてまた戻って来てお茶にしようと。
それで見つけた「コーヒーとぜんざいの店」
入ってミルクぜんざいを頼む。

       

ここが良く聞いたら、昔から乾物を扱っていた店だった。それが喫茶店になったのだと。だから豆など乾物を使ったメニューが多い。
砂糖や豆もこだわって作ってあり、やさしい甘さ。豆のコク・香り。

そして女将さんが乾物についていろいろと教えてくれた。
ダシのとり方や豆の煮方、高野豆腐の煮方など。
目からうろこがポロポロ落ちるよう。
今度作ってみようっと。

今日の収穫

       

谷町界隈。楽しい!また来よう。乾物の話も聴きたいし、ロシア体験も楽しい。
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ニーハオ!子どもたち。

2016-06-03 11:36:02 | International
少し前、中国の武漢にいる友達から相談をされた。
「子どもの行っている幼稚園での親が受け持つ授業で、私が日本文化の紹介をすることになりました。
それでネットの動画通信で子どもたちと話をして欲しいのですが。」
面白そう!やってみましょう。

それで、着物を着て欲しいと言われたので、祖母の古着だけど、近くにあったのでそれを着て。時間がくるのをうちの部屋で待つ。
そしたらスマホが鳴った。

画面から可愛い子どもたちの姿と声があふれる。
受け持ちは30分で、その中で巻き寿司を作って食べたり、挨拶などの言葉の練習があったりするらしい。その中で私と話すのが5分。

次々に子どもたちが現れて、「こんにちは!」と言う。恥ずかしそうだけどみんなちゃんと言えた。
私も「こんにちは!」と返す。

一通り周って、私の着ている着物を映して欲しいと。それで帯や袖を見せる。
子どもたちが大はしゃぎ。「みんな袖が触りたいって言ってます!」と友達。
そうかあ。着物の袖くらいひらひらしたものってあんまりないよなと思う。触らせてあげたいな。今度外国に行く時は着物を持って行こう。

5分はあっという間に終わって、中国の幼稚園と繋がっていた私の部屋が自分だけの部屋に戻った。

すごく短かったけど、簡単だったけど、それでもあの子たちはずっとこの事を覚えているだろうと思う。
日本の人と話したよ!って。
ほんの小さな事みたいだけど、私とあの子たちにとって、日本と中国にとって、実は大きな事なのかもしれない。

楽しかった。また機会があったらこういう事やってみたい。


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人となりの中に太陽の塔

2016-02-06 21:36:47 | International
昨日の今日の話でうちにインド人青年が遊びに来る事になった。
それで朝から掃除して食事を作る。

掃除。友達が気持ち良くすごせるように。ササッと。スッキリした。時々友達が来ると良いと思う。片づけるから。
料理も昨日の今日だったので、あらかじめ買い物とかしてないからあるもので適当に作る。
それに今は冬だから日本の冬の野菜しかない。
ご飯もいつもの日本のコメに押麦とモチキビでちょっと硬めに炊いて。

そうやって作ったから、出来たのはなんともオリジナルなインド料理になった。インドって言うか私のオリジナル。
玉子のスパイス炒め。これは南インド料理と思う。
白菜のココナッツミルクスパイス煮。スリランカ風。
それと普通にポルサンボーラ。もちろんスリランカのもの。
そして鶏肉のソテー魔法のスパイス風味。これは私の長年食べているオリジナルスパイス料理。
それとパパドって言う豆で出来てるせんべいを揚げたもの。

       

インド人青年はちゃんと遠くからでも電車を乗り継いでやって来た。
元々の友達の旦那さんがインドから連れて来た部下。結婚したて。お嫁さんはインドに居ます。上司もインドに帰ってる。寒いし寂しいからちょうど良かったって。
選りすぐりの彼らしく、なんとも素晴らしい好青年です。あんなに正直で真摯でまじめな人、あんまり見た事ない。そしてチャーミング(べた褒め)!
夫も気に入っている。

私のなんちゃってインド料理も美味しいといっぱい食べてくれた。何よりみんなで食べるのが美味しいよね!と。
私が手で食べてるのを見て、「日本人で手で食べてる人、初めて見た!」ってやっぱり言っている。そしてやっぱり手で食べるのが美味しいよね!と。
そう思います。勇気をもって、誇りを持って!自分の国の習慣に。

時間があるので出かけようかと誘う。それで万博に行く事にした。
太陽の塔に釘づけ。いっぱい写真を撮っています。

       

これが宗教的とか何も意味がないと言うと不思議そう。「作った人がとにかく原始的でみんながびっくりするものを作りたいって言って作ったの」と言うとなるほどと言う顔をしている。私もあらためてその意義の唐突さと深さに感銘を受ける。ないなあ。すごいなあ。
それがこんなに長い間、ずっとここに立っていて、みんなが観て育って暮らして愛されていると言う事がすばらしい。
この前姫路城に行った時に「これを観ながら育って暮らすってきっと人生にその人のあり方に姫路城が刷り込まれて行くよな」って思った。同じように例えば富士山を観て育った人、東京タワーを観て育った人。それぞれその人たちの人格形成に関わってるよなあと思う。
そして私たちは「太陽の塔」。不可思議でとてつもなく大きい奇天烈なもの。これを観て育った。それがおかしいおもしろい。
うちらの人となりの中に太陽の塔。

寒いし、民博に行く。常設を観る。
いろいろ新しくなってて面白い。
友達も興味深いといっぱい写真を撮っていました。ここは写真撮って良いんです。驚くね。
展示の最後にあったのが日本に住んでいるいろんな国の人たちの紹介。「ここにあなたも居るんやね!」って言うとそうだとうなずいている。
そう言う世の中になった。いろんな国の人と住む国が日本。

何度も何度もお礼を言って帰る彼。いやいや私たちが楽しかったよ!と返す。
こんなに素晴らしい青年に会えた事に感謝する。もうすぐインドに帰って家族で暮らすんだと言っていた。
その前にもう一回でも来てね!と言う。

今まで娘のような外国の友達が居たけれど、初めて息子のような友達が出来たなあと思う。
この万博の地に生まれて育ったことが、私の国際的な生き方と関係してると思うけど。それで良かったなあ楽しいなあと思う。
やっぱり私の人となりの中に太陽の塔。だな。






Comments (2)
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手、再認識

2016-01-11 22:05:15 | International
インドと言えば。そうそう。

数日前に近所のインド料理屋に食べに行った。初めて行くところ。
普通のインド人の辛さにしてと言って注文する。日本のインド料理の辛くなさったら!

来たのでいつものように指で食べる。美味しい!
すると次の品物を持ってきたコックさんがじっと見ている。
「そうだよね、そうやって粘りがでるから美味しいんだよね」って。
私も「手で食べると味が違うと思います。さらに美味しく感じます」と言う。

厨房に帰ってすぐにその事を他の人と話したらしい。すごく嬉しそう。
女主人(日本人)も日本人で手で食べる人を初めて観ました。私も手で食べた事ないんです。と。
そうなの?

そのコックさん、国に居る時はもちろん手で食べてたらしい。でも日本に来てだんだんスプーンで食べるようになって、この頃はずっとスプーンだったんだって。
でも私が食べてるの観て、手で食べる事の美味しさや良さを再確認したと言う事。
そうなのか。
面白いなと思った。

たぶんだけど、アジアの中でも日本は清潔で進んでいると言う印象があるんじゃないか。そして自分の国の習慣である手で食べる事は遅れてて不潔だと思われると思ってるんじゃないか。

私は知っている。手で食べる事は別に遅れてるとか不潔とかと全然違うんだと。
インドやスリランカの人たちの清潔感と言うのは日本と全然違う。
彼らの浄・不浄の区別と言うのはものすごくハッキリしている。不浄と思うものは絶対に触らない特に右手では。
コップや瓶の飲み物を飲むときも宙に浮かせて口を付けないで飲んだりするんです。
犬を飼っていても、どんなに好きでも手で触ったりしません。
良く考えたら、そうやってちゃんと清潔を保ってるからこそインドやスリランカの人たちは元気で生きてるんだと。

そしてあの人たちの手の使い方の美しさったらない。食べる時、掃除する時、いろいろな時に手を良く使います。その所作がなんとも美しい。特に女性は。惚れ惚れする。

除菌とか以前に清潔に保つすべを彼らはしっかりと持っています。だから手で食べることで不潔になる事なんてないです。
そこを知って欲しい。

そしてインドのカリーは絶対に手で食べた方が美味しい。それは全然違います。お米とカリーを混ぜて具もつぶしてその混ざり具合が手でないと出来ない。

その店を出る時にその青年の目がキラキラと輝いてて出口まで私たちを送って何度もお辞儀をして挨拶をしていました。
どんなにうれしかったんだろう。またあの青年と会って話したいなと思う。彼はネパールから来てるらしいけど。
あの目が忘れられない。
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インディアメーラー2015

2015-10-11 21:24:07 | International
毎年恒例のインディアメーラー!
友達と一緒に。
みんなこの日を楽しみにしている。

全員朝ごはんを軽くして、食べる気満々で臨む。
お目当てのお店に並んでいろいろ買います。

       

私たちのお昼御飯です。
チキンビリヤニ。ドーサ。タンドリーチキン。チキンマンジョリ。

       

このチキンマンジョリってのが美味しかった。友達が作り方教えてくれるらしい。
ドーサは中にポテトが入ってます。どれも美味しかった。他にもサモサや焼きそばみたいなのとか、いろいろ一日で食べました。

       

前から友達のを観て一度やってみたかったメヘンディ。初めてやってみる。
図柄を選んで書いてもらいます。ヘナと言うハーブのペーストで。

       

こんな感じ。これが数時間で乾くので、そうしたら表面の固形物を取り除く。その後に空気中の酸素と反応して赤く発色するらしいです。楽しみ!

       

ステージで踊りや音楽の演奏を観たり、お店を周っていろいろなインドのものを観たり買ったり。今日はフェルトの材料になりそうなものとスパイスとお米を買った。
過ごしやすい気候で気分が良い。
インド人の友達と話したり、その友達に紹介されたり。
一日インドに浸る。

インディアメーラーでいつも良いなあと思うのはスタッフの素晴らしさ。みんなボランティアだと思う。
特にゴミの事がきっちりしていて、いつもゴミ箱のそばにスタッフが居て分別のことなど教えてくれて、ビニールが一杯になるとすぐに片付けている。
道ののゴミもすぐに拾っています。その正直さと律義さがいつも美しいと思う。
いつか私もボランティアしてみたいなあ。そしてボリウッドダンスもしてみたい。

       

お店もいつも心からインドの良さを知って欲しいと思っている人たちが店を出してるのがわかる。ゴチャゴチャしてないし怪しくない。誠実な感じがします。
そこが好き。この祭りを作っている人がすごいんだと思う。



ひとしきり味わって楽しんで食べに食べて。それから友達のうちに行く。
単身で日本に来ている人ばかり。それで彼らは料理が趣味です。インドの人は宗教上食べられないものが結構あるのとやっぱりスパイスのものが食べたいので、お弁当も自分で作ってる人が多いと思います。

今日も今まであんなに食べてたのに、また「エッグパフ」を作るって玉子を圧力鍋で茹ではじめた。そしてパイシートに包んでオーブンで焼いて。
作り始めてからものの30分もしないうちに出来た。

       

シンプルだけど美味しいんです。インドでは一般に売られてるらしい。辛いトマトソースを付けて食べるとなんともうまい!
私が持って行ったニンジンケーキも評判が良い。あっという間に皿が空になった。

そうやって料理のシェアをするのも楽しく、いつものようにボリウッドダンスを観ながらおしゃべりして夕方に帰る。

一日ぶらぶらとするだけなんだけど、何とも楽しい。
きっと一緒にいる人たちが気持ちが良いからだと思う。
一人はもうすぐインドに帰ると言う。調理器具を分けてくれると言う事、嬉しい!
他の2人も早くインドに帰って家族と暮らしたいとため息。
一人は結婚したばかりで奥さんを置いて来てるらしい。結婚式の写真を一緒に観た。今、アジアのお嫁さんの漫画をずっと読んでるから結婚式に興味津々で見せて貰った。
その豪勢な事! 王様とおきさき様みたいです。

私と家族とインドの繋がりの長さや深さを思う。これからも大切にして行こう。
友達とその生まれた国、その文化。
そして近いうちのいつの日か、私もインドに行きたい!


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ヴェルトラーデン オーストリアデビュー

2015-08-10 21:19:00 | International
ハンドワーククラブにて。

クリニックも秋からプログラムなどいろいろ変わる。患者さん達もスタッフたちも心も新たにって感じ。

みんなが自分の作品の作業に没頭して縫っている姿が輝いている。良いなあ良いなあと観ながら思う。
一通りいろいろ作って、これからさらに自分に合った型紙を作る所から始める。

窓を開けたらむーっと熱い空気が流れ込んでくる。外がどれだけ暑いか。早めに帰る人は、思い切って外に出る感じ。送る方も「気を付けて!」って言って。

帰りにいつもの布屋を観る。やっぱりこれで500円は安すぎる。と買ってしまう。次々作らないとね。良い生地を手に入れると嬉しい。

うちに着いたら大きな封筒が着いていた。オーストリアのウィーンから。
中を観てみてびっくり。手紙と冊子が。

       

春にウィーンに行った時に、うちの人が経営するフェアトレードのお店でインタヴューをした。写真も撮って。それで「これをセンターに送るので、採用されたら冊子に載るよ!」って聞いてた。載ったら良いなあとうちの人と気分が盛り上がってた。

で、帰ってからしばらく経ってるし、忘れていました。
見たら、私のインタヴュー載っています。写真も。右の方はうちの人が英語に訳してくれた内容。
日本でのフェアトレード製品についての話です。私が知ってる限りで話した。そんなに深くないけど、載ってるって事がすごい。

       

オーストリアのフェアトレードショップ「WELT LADENヴェルトラーデン」90の店舗に置いてるそうです。
なんだかすごいな。嬉しい。

もしかしてこれを読んでいるオーストリア在住の日本人の方。近くにきっとお店があるので、行って見て下さい。素敵なお店です。アクセサリーや洋服や部屋の小物。
美味しくて安全な食べ物がたくさんあります。

ふとした縁でこんなことに。

記事を観たら、あの時に話したことをいろいろ思い出した。搾取のない工芸製品の公正な輸入販売。感心がある。
日本でも広がったら良いな。
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