ニュースでは道路やインフラの復興、支援物資が避難所に届いた事などうれしい知らせも入ってきて、ちょっと心強い。
そうやって現場で日夜頑張り続けている人たちの成果が目に見えて、人間の強さ、日本人のひたむきさに誇りを感じる。
直接の被害がなかった地域ではやはり福島の経過が気になる。
海外の人もかなり注目している。
いろんな所で「見えない放射能が怖い」と言う言葉がある。
近ければ尚更、遠くても必要以上に怖がったりしてしまうと思う。
今の状態だったら遠い昔に鬼やもののけを怖がったように放射能を怖がる人がたくさんいるのではないだろうか。見えないから、分からないから。
「原子力発電所で爆発が起こりました」と言うニュースで、それが水素と酸素の化合によるもの。放出された煙(ほんとは殆どが水蒸気)に放射性物質が含まれる。と報道されても、それがどんなものか何か、それぞれの意味や働きについて分からない人もたくさんいるのではないかと思う。
そんなこの頃、私は化学をたくさん勉強していて良かったと心から思っている。
これらの情報は中学または高校の化学の範囲内で十分に理解できる。
水素と酸素の化合は実験でしているはずだし、それが爆発音を伴って一気に起こるけれど、出来る物質は水蒸気(水)と言う事、放射性物質とは何かなど。
ウランやプルトニウム、セシウムやヨウ素などの言葉を聞いても大体何か見当がつくと思う。
私は大学の研究で放射性物質を使ったので、放射性物質の取り扱いに関する講義を十分に受けて特別な設備がある実験棟で実験をした。マイクロピペットで取り扱うくらいのほんの少しの量でさえ、それほどの注意を払って行っていた。そして講義では放射性物質がどんな風に体に影響するかなども詳しく学んだ。
だからこの頃新聞などで公開される情報を得て、自分の頭で判断が出来る幸運が手にあると思った。
「ルンペンシュティルツヒェン」と言う話がグリム童話にある。日本では「大工と鬼六」だ。どちらの話も内容は、困っている人にオニ(大きな力を持つけれど人を超えた低次な存在)が大いなる助けを施して、その見返りに人から大事なものを奪おうとしている。それを打ち消す方法が一つあって、それが「名前を知る」と言うものだ。
名前を知られたオニは姿を消してどこかに行ってしまう。
新聞やテレビですぐれた専門家の方々が出来るだけ詳しく正確に情報を発信しようとしている。それを受け取って見えない相手の「名前を知る」と怖さは減って安心が生まれる。
世の中の化学を学んだ人達がそうやって情報から行動を図れる十分な知識を生かしていること、これから学ぶ学生達がそういう知識を十分に身につけてくれることを願わずにはいられない。
スリランカのエナは「ここのサファリは最高よ!」と言う。「コテージで泊まるのよ」と。
「それって危なくないの?」と聞くと「いくつかの野生動物たちとの約束事を守っていれば、なにも危なくないよ。」と言われた。
相手を知って最低限の約束事を守って安全に暮らす。
とても安全な環境でほとんど警戒心なく過ごしている日本人には難しいことかも知れないけれど、大切だと思っています。
これほど科学が進歩して「見えない・分からない」ブラックボックスに囲まれて暮らしている今、「理系離れ」など言っている場合ではない。科学の知識を身につけることは自分の暮らしを守る事だと思います。
専門の知識については新聞やテレビ、ネットで詳しく公開されています。
私が化学を学んできての一つの確信は「物質の危険性は種類だけではなく量による。それによっては毒にも薬にもなる。」と言うものです。
いたずらに恐れず、それでもいつもいくらかの警戒心も持って安心に暮らしたいものです。
そうやって現場で日夜頑張り続けている人たちの成果が目に見えて、人間の強さ、日本人のひたむきさに誇りを感じる。
直接の被害がなかった地域ではやはり福島の経過が気になる。
海外の人もかなり注目している。
いろんな所で「見えない放射能が怖い」と言う言葉がある。
近ければ尚更、遠くても必要以上に怖がったりしてしまうと思う。
今の状態だったら遠い昔に鬼やもののけを怖がったように放射能を怖がる人がたくさんいるのではないだろうか。見えないから、分からないから。
「原子力発電所で爆発が起こりました」と言うニュースで、それが水素と酸素の化合によるもの。放出された煙(ほんとは殆どが水蒸気)に放射性物質が含まれる。と報道されても、それがどんなものか何か、それぞれの意味や働きについて分からない人もたくさんいるのではないかと思う。
そんなこの頃、私は化学をたくさん勉強していて良かったと心から思っている。
これらの情報は中学または高校の化学の範囲内で十分に理解できる。
水素と酸素の化合は実験でしているはずだし、それが爆発音を伴って一気に起こるけれど、出来る物質は水蒸気(水)と言う事、放射性物質とは何かなど。
ウランやプルトニウム、セシウムやヨウ素などの言葉を聞いても大体何か見当がつくと思う。
私は大学の研究で放射性物質を使ったので、放射性物質の取り扱いに関する講義を十分に受けて特別な設備がある実験棟で実験をした。マイクロピペットで取り扱うくらいのほんの少しの量でさえ、それほどの注意を払って行っていた。そして講義では放射性物質がどんな風に体に影響するかなども詳しく学んだ。
だからこの頃新聞などで公開される情報を得て、自分の頭で判断が出来る幸運が手にあると思った。
「ルンペンシュティルツヒェン」と言う話がグリム童話にある。日本では「大工と鬼六」だ。どちらの話も内容は、困っている人にオニ(大きな力を持つけれど人を超えた低次な存在)が大いなる助けを施して、その見返りに人から大事なものを奪おうとしている。それを打ち消す方法が一つあって、それが「名前を知る」と言うものだ。
名前を知られたオニは姿を消してどこかに行ってしまう。
新聞やテレビですぐれた専門家の方々が出来るだけ詳しく正確に情報を発信しようとしている。それを受け取って見えない相手の「名前を知る」と怖さは減って安心が生まれる。
世の中の化学を学んだ人達がそうやって情報から行動を図れる十分な知識を生かしていること、これから学ぶ学生達がそういう知識を十分に身につけてくれることを願わずにはいられない。
スリランカのエナは「ここのサファリは最高よ!」と言う。「コテージで泊まるのよ」と。
「それって危なくないの?」と聞くと「いくつかの野生動物たちとの約束事を守っていれば、なにも危なくないよ。」と言われた。
相手を知って最低限の約束事を守って安全に暮らす。
とても安全な環境でほとんど警戒心なく過ごしている日本人には難しいことかも知れないけれど、大切だと思っています。
これほど科学が進歩して「見えない・分からない」ブラックボックスに囲まれて暮らしている今、「理系離れ」など言っている場合ではない。科学の知識を身につけることは自分の暮らしを守る事だと思います。
専門の知識については新聞やテレビ、ネットで詳しく公開されています。
私が化学を学んできての一つの確信は「物質の危険性は種類だけではなく量による。それによっては毒にも薬にもなる。」と言うものです。
いたずらに恐れず、それでもいつもいくらかの警戒心も持って安心に暮らしたいものです。