季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

うわさの水玉

2012-03-29 21:42:06 | 暮らし Daily life
ずっと前から前売りのチケットも手に入れて満を持して行ってきました。草間彌生展。
淀屋橋駅から歩いて行く。春の日差しの中、気持ち良く川辺を歩いていたらフェスティバルホールがあった。新しく建て替え中。壁面の装飾が新しい。デザインは前のまま。色は違うんじゃないかな?これは鮮やかなラピスのような青でした。

       

いきなり赤い水玉のオブジェでお出迎え。

       

そして大いなる巨大な南瓜。

       

写真を撮って良い所は限られていた。そして私が好きなチューリップは大丈夫だった。

       

こういう写真だけ見て想像を膨らまして行ったら、もっと激しい感じの展示だった。
ポップではないなあ。
一説によると彼女は統合失調症だそう。子供の頃から発症しているそうなので、きっと幻覚や幻聴、被害妄想など激しかったのではと思う。それがわかるような作品がずらーりと並んでいた。
何千何万と言う目。何百と言う横顔で表される口。ゲジゲジのような虫など。それらが絶えず彼女を見ていろいろな事を吹き込んでいたのだろう。
そんな事を考えずにはいられない激しさだった。繰り返しのしつこさ。人間の限界を超えるようなパワー。
すごいすごい。
それでも前に見た同じ症状の方の作品と比べると平穏な感じだ。そこが世間で世界で認められるゆえんかもしれない。前のは性器や武器などで満たされていて見る人を選ぶ作品だったように思う。

彼女は自殺願望が強く、生きている意味を見失いそれを芸術と言う手段で世界を肯定することで生き延びているのだそうだ。そうやって毎日を生きて現在80歳。

そんな彼女の中の不条理の昇華によって生まれた作品だがその中に希望や光がある。それが人を元気にするのだろう。今も精神病院で生活しながらアトリエに通う日々だと言う。そして死ぬまで描きつづけると言っていた。

今回のは比較的彼女の中では最近の作品ばかりだった。もっと「これぞ草間!」と言える作品を見てみたい。うわさの水玉や網目模様など。そして「ハプニング」についても覗いてみたい。

彼女は今起こっている障碍者がアートで生きていくと言うムーブメントの先駆者だ。だって今まで障碍の事は伏せても広まり受け入れられ売れているのだから。
これから続く何百何万と言う人たちの事を思わずにはいられなかった。
彼女が歩いてきた一歩一歩を見てどれほどの人が勇気を貰えるだろう。

作品には立体と絵の他に小さな部屋に入ってみる「魂の灯」と言う作品があるんだけど、始めは混んでてやめようかな?って思って見てた。それでも一緒に行った姪っ子が「行って見ようよ!」と言ったので並んだら並ぶ価値のある驚きの素敵な作品でした。
作者の映像コーナーも飛ばそうかと思ったけど「観る!」と言う姪っ子の言葉で見たらそれがやっぱり良かった。言っているところ動いているところ描いているところ。見るのと見ないのと大違いだと思った。
姪っ子の好奇心に感謝!

帰りは梅田まで歩くことにしてその代り姪っ子と一緒にお茶をした。
頼んだハニージンジャーエールってのが始めにグラスに生姜のハチミツ漬けが入っていてそれにジンジャーエールを注ぐと言うもので美味しかった。やってみよう。自分だったら炭酸でいいな。両方甘いので水を足したから。

       

姪っ子との会話も楽しくいっぱい歩いて目も頭も体も良い感じで動いて満たされた一日だった。
姪っ子とお出かけ良かった。自分の子どもが大きくなって今の課題は「子離れ」だけどこうやって小さい人たちと一緒に過ごせることでその衝撃は緩和されると思う。ミーちゃんありがとう!
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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
個展 (すえぞう)
2012-03-30 20:49:57
個展?というのかな?こういうの。

デートにはもってこいですね。

スエは10年ぐらい行ってません。
でも、去年、マキノ町の文化祭は見た。


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すえぞうさん (chico)
2012-03-30 20:55:04
どうかなあ?私もそういうの詳しくない。まあすごく大きいから展覧会?

デートに持って来いと思う。いろいろ感じる事があると思うからそれぞれ。

私は興味があるのが来たら行くようにしています。好きだから。
不意に行くと何かインスピレーションが沸くかもよ!
返信する

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