季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

小さな私へ

2009-03-09 22:40:40 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。

コースターを作りたい。おそろいで4枚。
大きく作って切ることにした。
模様はチェックがいい。
(チェックか…。大丈夫かな?)と思いながら見ている。
丁寧にベースを作って丁寧に羊毛を裂いて紐を作って、丁寧に乗せている。
丁寧にネットをかけて丁寧に石鹸水で固定させる。

そう、チェックをしたい人って丁寧な人が多いんです!
そしてちょっとでも歪むのが耐えられない。
だから気になった。

案の定、縮絨してると歪んでくる。
まっすぐに置いたはずの紐が波打ってくる。
軽い悲鳴。

「大丈夫、こうなるもんなんです。この波は原毛で作らないと出来ないので特別な美しい模様だと思いますよ!」
「はみ出た所は切ってもいいです。」
などと助け舟を出す。

出来上がってきたらまんざらでもない。
オランダの陶器の模様みたいになってきた。
縁の処理も丁寧できれいだ。
皆で見て素敵と言う。

彼女はいろいろ考えながら作っているらしい。
色あわせが難しいとかきれいに作れないとか。
とても丁寧だし美しいし仕上がりもしっかりしていると皆でまた言う。

そこで彼女は納得した。
今目の前にあるこの作品を私は好きだ。

良かった。私もそう思います。とても素敵です。
作品作りへのこだわり。それも素敵です。

      

流行っているテディーベア作り。

一番初めに作った彼が、クマにズボンを履かせたいと言った。
フェルトで作った。
ピッタリに作れるからいいなあ。
あと、サスペンダーとボタンを付けます。

         
     
「私はうさぎちゃんが作りたい!!」
型紙を描いて切り抜いて、羊毛を乗せて複雑な形でもねを上げないで作業を続けた。
目や鼻を付けて、手足やお腹に綿を詰める。
それを見てうれしさも膨らんでくる。
鈴や笛も入れて音も出るようにする。

耳と頬にピンクの羊毛で色を注す。
そうなるともうかわいさがはちきれんばかり。

最後の仕上げを丁寧にしている彼女を見ているとキラキラと輝いている。
彼女もうさぎさんのようにかわいらしいく、まるで姉妹か親子のようだ。
うれしくてうれしくて彼女の頬もバラ色に上気する。

       

それを見て、周りの人たちも幸せな気分になる。

大人がぬいぐるみを作って持つって特別な働きがあるんだと思った。
柔らかくて温かくて抱きしめてあげられるかわいいもの。

「そんなん誰が持つねん!」とちゃちゃを入れる輩もいるが
「自分の中の小さな私にプレゼント」と言った。

冗談みたいに言ったけど、本当だ。

自分の中の小さな私に、特別のかわいらしい温かいものを与える。
その小さな自分が悲しいとき、傷ついた時、つらい時、慰めてくれるだろう。
自分の心の真ん中から温める。大事にする。
それって大きな意味があると思う。




Comments (2)
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