明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



神奈川近代文学館から、図録に土蔵内の乱歩のタイトルを入れたいとメールをもらったが、私はタイトルを付けるのが昔から下手糞で、黒人作品の頃から、その場しのぎで適当につけたり、できるだけ避けてきた。タイトルだけでなく、作品の見せ方自体が苦手で、個展会場の飾り付けなど、ほとんど手伝いの知人や画廊の方にまかせっきりで、小学校の通信簿に書かれた“掃除の時間に何をやっていいか判らずフラフラしています”という状態なのである。判らないものは仕方がない。 案の定、いくら考えても陳腐なタイトルしか浮かばない。乱歩作品のタイトルをいただこうと一覧を眺めてもしっくり来ない。そこで、この件については学芸員の方とメールのやりとりをしていることをいいことに、おそらく『大乱歩展』での使用や出品に対し、推薦いただいたであろう文学館館長の紀田順一郎先生に命名をお願いしてしまった。そして5つの中から一つ選ばせていただいた。  
mixiというものがある。私のコミュがあるというので始めたが、さすがに自分のコミュには入れないが、何か起きていないかとたまに覗くと、水を打ったとはこのことで、小波ひとつ起たない鏡の如くの静けさである。立ち上げた人がいつのまにかいなくなり、打ち捨てられた状態だったのを、奇特なことに個展に来てくれていた方が引き継いでくれている。現在85名。たまには話題を提供しようと、紀田先生命名のタイトルをお知らせしたのであった。

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