明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


アダージョ用のT、おおよその顔の表情が決まる。この人物も良く煙草を銜えているが、今時は、表紙で銜えさせることはできない。私ほど作品に煙草を持たせたり銜えさせてきた人形制作者はいないだろうが、私が煙草を止めたせいで、存外気にならなくなってはいる。こういう場合は、表紙用のデータを作った後で銜えさせることにしている。 先日、カメラマンと話していて、モデルの撮影の場合、脚が重なって、一本に見えてはいけないそうで、片手が身体の陰に隠れていたのを、別に撮った手を合成させられたそうである。特にウルサイのが指で、十本見えていないとならないらしい。いずれ長さも揃えないとならない、ということで、両手を広げて大の字のようなポーズ以外、不許可になるだろう。  今日、資料を眺めていたら、ある表彰式で、Tが、過去にアダージョで制作した人物と隣り合わせに坐っている写真を見つけた。

過去の雑記
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