明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



ネットのオークションで入手したものが届く。撮影用に使うつもりだが、実物を見ると思ったより様子がよい。これだけで充分という気がする。それに乗せる予定の生き物の方は、知人のカメラマンに、そんな物を表紙に使ってよいのか、といわれる始末だが、普通に食べる物だし、可笑しいから使うわけである。 ようやく頭部の制作にかかる。頭部のメドがついたあたりで、背景を撮影する。今回は特に、どのくらいの高さから撮るか、というのが重要なので、ポイントを探し回ることになるだろう。背景の撮り方で成否が決まる。背景が決まった時点で、T屋のHさんあたりに、適切なサイズの生き物を魚河岸で入手してもらい、マンションの屋上あたりで撮影したい。奇妙すぎるので、撮影しているところを人に見られるわけにはいかない。あまりに活きがいい場合、逃げ出さないよう、押さえていてもらう人か必要であろう。元気が良すぎたり、あまりに可哀相になった時に、とどめを刺す何かしら必用だし、逆に元気がない場合、火を嫌うそうなので(火を好む生物はあまり聞かないが)チャッカマンで刺激を与えることも考えている。墜落したB-29の中からアメリカ兵がでてきた時の村人のようであるが、せいぜいその日のうちに、感謝しながら腹に収め成仏させる予定である。 その撮影が大失敗した場合を考えて、粘土で作る時間も考えておかなければならないだろう。今回の作品は、あまりに要素が多く、方法を考えながら制作することになるだろうから、不確実な生き物を使うべきでないのは判っている。

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