明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



朝目が覚めると、そこは住んでいるマンションの屋上のド真ん中であった。川に囲まれたりして、高い建物が周囲にないおかげで、たかだか6階でも、まず見られることはないが、川をを隔てた運送会社の社宅からは見えただろう。射殺された人、みたいな寝相であったから、危なかった。側に置いてあった、コンビニで買ったと思しき飲み物を持って部屋に戻った。  そういえばカメラバッグがない。K本を出た時は持っていたはずだからT屋であろう。さっそく行ってみると、奥さんが、「忘れ物あれば、ここに置いてあるはずだけどないね」。そうこうして、まだ酒が抜けていない状態のHさんが降りてくる。「昨日、出掛けにカメラ忘れてるよって渡した」というHさん、そういわれれば覚えがある。となると最後の店Tであろう。Hさんは常連だし、閉店までいたので、おそらく安全である。しかし聞くとこの男も、どこかの植え込みで目が覚めたというので当てにできない。 私がここまでになることはめったにない。だが考えてみると、花見の時に、買ったばかりのコンパクトデジカメを失くしている。そして今度は先月買ったばかりのデジタル一眼レフである。これで出てこなければ「デジタルカメラなんて結局使いもんにならないよ」。と言い触らすことに決めた。そして5時のTの開店を待って電話してみると、はたして忘れ物はないという。万事休す。まさか屋上で目が覚めた時、横に置いてあったということはないか?屋上の真ん中で気がつかないわけがないが、一応見てこようと玄関に行くと、下駄箱の脇にカメラバッグが。一度玄関を開けて、カメラを中に入れ、鍵を閉めて屋上に上がったらしい。Hさんに知らせようと電話したが切っていたので「どこに在ったか訊かないでね」のメールを出したが入れ違いにHさんより「今Tに行って訊いてきたけどなかったよ」と電話。
気分も晴れ々で木場のヨーカドー109シネマズで『アウトレイジ』を観る。客席がガラガラなせいか、冷房効きすぎ。 暴力描写はさすがで、初めて知った加瀬亮、石橋蓮司、椎名桔平など良かったが、最後に生き残りそうな奴は早々に判ったし、普段良い人がやる悪い奴が、思いのほか普通。かつて『座頭市』でタップダンスをさせた監督とは思えず。

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