明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



先日撮影した背景は、遠景が煙っていたので再撮を決めた。すぐにでも撮りたいが、梅雨空ではしかたがない。だったらどういう構図にするかテストしてみることにした。背景はこの感じ、と決めたカットに、仮の画像を切り張りしながら考えていた。本番にそなえて感じがつかめれば良いと簡単にやっていたつもりが、つい熱中してしまった。ところが駄目だと思っていた背景が、工夫しているうち、かえって良くなってしまった。本データは、早々に再撮を決めていたので捨ててしまっている。後の祭りであった。調整法が判ったからいいや、と負け惜しみをいっている。 撮影にも行けず、よって海産物も注文できず、海産物次第でTのポーズも変わってくる。しかたがないので撮影に使おうと思って、最初に買っておいたプラモデルを作ることにした。だがしかし、私はこれが滅法下手糞なのである。こんなものを作っているのに、といわれるが全く別の話なのである。  子供の頃、これはおそらく関東だけのものだろうが、『カタ』という遊びがあった。自転車に石膏や素焼きのレリーフの型や粘土を積んだカタ屋の小父さんが、小学校の近くの公園などに現れ、ゴザを敷いて店を開く。始めに型と田んぼの土のような粘土を買い、型に押し付け、レリーフを作る。そこに金粉、銀粉、その他様々な色の微細な粉を買って綿棒で色を着ける。それに小父さんが点数を付け、それに応じた点数をくれ、それを貯めると材料をもらえる。上手な子になると、目を見張る美しい作品に仕上げた物だが、これがまた、自分で嫌になるほど下手糞なのであった。型屋の小父さんは点数が貯まった頃、どこかへ行ってしまうのであった。さらに昔になると、『ぬり絵』というものがあったが、これがまたヒドイ。どうも初めから自分がイメージした物でないと私の場合駄目らしい。  このプラモデルを作るのは中学生以来だが、おそらくこれで3機目である。

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