明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


編集長がシリーズになっているDVDを持っていると聞いていたので、件の海産物のDVDをお借りすることになり、木場の喫茶店で受け取り、途中経過を報告。注文した活け締めの海産物は、私がイメージしたようになるか判らないので、もし駄目だった場合、脇役のコレが準主役に昇格します。とスーパーのビニール袋に入れてきた物をお見せする。「思ったより固いもんですね」。指ではじくと磁器のような音がする。今回はギミックだらけで、画面のそこら中で余計なことをしている。レイアウトのことがあるので、早めにデザイナーのWさんと打ち合わせたほうが良いでしょう、ということに。十月、十二月配布号の特集人物が早めに決まりそうとのこと。入稿後しばらくして、ようやく次の人物が決まるようでは効率が悪い。よく知っている人物ならともかく、伝記くらい事前に読み始めておきたいのである。
今回私はTでやりたい放題である。まさに少年時代の気持ちに戻ってしまっている。こんなことが許され続ける訳がないことは、私は良く解っている。おそらく罪滅ぼしで、次のHで苦労しなければならないだろう。 幼い頃、口を開けたままお絵描きに熱中したり、始業のチャイムが鳴っても図書室から出てこられない私に、母は将来に対する不安を感じ、大きな積み木がある施設に連れて行ったり、目を覚まそうとやかましく、頭から冷や水をかけるようなことをし続けた。おかげでチックになり、オネショが治らなかったが、今では大変感謝している。確かにあのままでは、私はとっくに鮫に喰われたり、象に踏み潰されていたに違いない。

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