明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


頭部のメドが立ったので、自転車でロケハンに出かける。昼食にTラーメンに寄る、ご主人は元力士で、現陸奥親方の霧島と同期だそうだが、丁度TVで野球賭博事件のニュースをやっている。新たに名前が出た力士は、二、三日前に店に来たばかりだそうである。「人の勝負に賭けてる場合じゃないでしょ?」というと、力士は稽古が終るとヒマなんだそうで、「勝負度胸も付くし」ということであった。 撮影地に着くと、これは思ったより、撮影ポイントを見つけるのが大変でウロチョロしたが、とりあえず一ヶ所目星を付けることができた。喉が渇き、家に“カメラを置くのも面倒で”そのままK本に行く。これがいけなかった。だいたいK本のチューハイ、見た目がサイダーに似ているだけで相当濃い。喉を鳴らして飲むようなものではない。5杯飲んでも、外はまだいくらか明るかった。T屋へ行く。カウンターでは常連がサッカーを観ながら盛り上がっていた。主人のHさんの顔を見て、軽く済ませて帰るつもりだったのだが。帰ろうとすると、まだいいじゃない、とキープしてある焼酎の一升瓶から注がれてしまう。私はアルコールを注いでくれる人物は、みんな好意に満ちているように見えてしまう欠点がある。 HさんとKさんの、近所で川鵜の極太ウナギ丸呑みを目撃した、といいはるコンビと大蛇を見たといいはるHさんの長男と、永代通り添いのTへ向かう。出掛けに店を閉めたHさんにカメラ忘れてるよ、と手渡される。 この店は、Hさんにいわすとチャーハンがこの辺りで一番美味しいそうである。ただしご主人が高齢で舌が変で、当たり外れが激しいという。なるほど美味しい。そこでも相変わらずの盛り上がりで解散。翌日、あらぬ所で目が覚めることになる。

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