明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昨日ロケハンをしてきた。ある程度の高さが必用なので建造物に入ることになり、許可を取る必要もあるだろうと、編集長にお付き合いいただいた。こんな時は、どこから見ても社会人の編集長にお出ましいただくわけである。とはいえ高級マンションともなると、管理会社には、契約で、一切そういう依頼は受けられないことになってます、と断わられる。かと思うと、隣り合ったビルの管理人の小母さん同士が立ち話をしており、アダージョを知っていて、どうぞ々と打って変わって有り難かったり。 帰宅後チェックすると幸いなことに、事前に目星を付けていて、許可も取らずに出入りできる建物の屋上で撮った物が一番よかった。ただ湿度の高いこの季節に有りがちだが、少々遠方が煙っており、遠近感が出すぎている。今回は奥行きがでてはならない。再撮とはいえ、フレームは決まったので、人物のポーズも、それに合わせて作れるわけだが、ここまでスムースに来ると、やはり件の海産物を使いたくなってくる。当初生きたまま撮影しようと思っていたのだが、色々考えると、思った通りにはいきそうにない。だんだん弱っていくのを見ながら撮影するというのも、あとで腹中に納め成仏させるとはいえ、気が引ける。そこで鮮度を保つため、捕ってすぐに締めた活け締めの物にすることにした。それにはまず背景を撮影して、後に合成する被写体に、どんな光を当てるか決めておかなければならない。 この海産物のせいで、制作中の人物が『たこ八郎』?という知り合いがすでに二人いる。今までのラインナップを考えると、アダージョに『たこ八郎』が登場するのは、もう少し先のような気がする。

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