イベント屋のSからメール。映画『唐山大地震』の試写会の仕事が入っていたが、試写会は中止、公開も延期だそうである。これが決まってからニュージーランドの地震があり、今回の大地震である。試写会のメイン会場は、天井が落ちて死者まででた九段会館だったというからしかたがない。当日、試写会が行われるはずだったらしい。 母が、外出るときは注意するようにいう。母の友人に、やたら怯えている人がいるようで、しょっちゅう電話があり、その影響らしく大袈裟なことをいう。その人の息子も息子で、すでに日本海側に逃げることを決めたらしい。こんな時にあたふたするもんじゃないよ、といっておいた。
私は自分で知らないうちに、女性の機嫌を悪くする、あるパターンがあると感じていて、以前、女性の友人に訊いてみたことがある。曰く「例えば、何か大変なことが起きた時、一緒に大変がってもらいたいのに、他人事みたいな顔をしているんじゃないか」と。見てきたようなこといいやがる、と思ったが、思い当たるところはあった。というより、まさにそうなのかも。しかし私にもいい分があり、二人して大変がってどうする、といいたいのである。たとえ内心慌てていても、せめて片方は平然としていなくてはならないと思うのだが。それをいうと、そうかもしれないが、腹の中で落ち着いて、外側では一緒に大変がってもらいたいものだ。という。そんな器用なまねは私にはできません。 夕方、門前仲町を歩くと、早仕舞いの店が目立ち、ほとんどの店が照明を抑えていて実に頼もしい。ここぞとばかりにギラギラさせている店舗が馬鹿に見える。それにしてもスーパーやコンビニのなんとも寒々しい姿。金は払っているので略奪されたのとは違う。とはいうものの。 東京にはかつて“やせ我慢”という超特級の特産物があったのだが。
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