観測史上最大の地震となる。ヘリからの中継で、走る自動車が津波に飲み込まれる寸前、カメラのフレームから外れる。意図的だかどうか心配ではあるが、確かに飲み込まれるところは見たくない。 明け方まで各地の友人知人にメールをするが、届くことは少ない。たまたま実家にいたが、携帯、固定電話、通じないので、外にいたら母のことで気を揉んだことであろう。どういうわけか公衆電話はすぐに繋がるようである。友人によるとすでにメールにて、流言飛語の類が飛び交っているようだ。リアルさを演出した悪質な物まである。 住まいの様子が気になるので、午後、数日振りに帰宅。玄関の60L水槽は水が半分に。何故か玄関に水がこぼれた様子がない。見たら水が横にジャンプしたらしく、とんでもないところが濡れていた。1匹だけのフラワーホーンはめげずにジタバタと餌を要求。部屋に入っていくと、作品が棚から落下していた。受身の下手な奴はとんでもない体勢に。本棚はガラス戸、もしくは見開きの戸が付いているので、収めていた本には何事もなかったが、アナログレコードが散乱。母の実家にあり、子供の頃はこけしや観光地の土産物などを飾っていた、関東大震災の翌年に購入したガラスケースには、ライツ社の大判レンズ、プラズマート、ブッシュ社製ラピッド・アプラナート等々の古典レンズを容れていたが、まっさかさまに落ちて、ケースが割れていた。ストラスのピクトリアルレンズは、たまたま別の所にあり無事。起きたことはしょうがない。とりあえず今日は被害チェックなどしたくない。先日制作した、二・二六の将校に扮した三島由紀夫が倒れる予定の、血溜まりの出来た都内某所の画像をチェック。作ったのはホントだったとホッとする。こんな時はKさんと飲むに限る、そのままにして出かけた。
被災地の方々には心よりお見舞い申し上げます。
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