明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昨日制作した惨劇現場数カットの中から1カットを数人にメールで送り、そのままにして実家に帰った。思った以上のできだったが、データを持って帰ったら余計なことをしてしまうと思ったので持ってこなかった。 今のままだと数人の、しかも絞りきった、というくらいの血の量である。クーデターに失敗した青年将校を配した後に出血量を按配したい。だがしかし、私のことだからきっと減らすのが惜しくなって、ああだこうだと身悶えした挙句、本当のことなんてどうでもいいや、どうせ作り物だし。と開き直るに決まっている。こんな出血などありえない、という人もいるだろう。そんなことより、先生どちらがよろしいですか?と尋ねたならば、先生は「こっち」とおっしゃるに決まっている。

“僕は人を殺したくて仕様がない。赤い血が見たいんだ。作家は、女にもてないから恋愛小説を書くやうなもんだが、僕は死刑にならないですむやうに小説を書きだした。人殺しをしたいんだ、僕は。これは逆説でなくつて、ほんたうだぜ。(昭和二十三年十二月座談会『小説の表現について』)”

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