明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



父の墓参りに神楽坂へ。地震の被害は思ったほどではなく、子孫がキリスト教に改宗して、放ったまま風化が進んだ旧松山藩酒井家の巨大な墓も倒れず、本堂の瓦が落ち、御本尊が前に進み出ていた程度だそう。戦中供出されたおかげで無事返還されたという梵鐘が、揺れてかってに鳴ったというのは怖い。母が放射能を気にして頭を雨に濡らすなという。東京じゃ関係ないよこんなもの、と、かつて発がん物質チクロを毎日10円玉握り締め、駄菓子屋で摂取しつづけた息子がいう。寿命が300年あるというなら少々気をつけるけど。 母と別れて京橋の警察博物館へ。 確認したいものがあったのだが、展示しておらず収穫なし。目的事以外は目に入らない私だが、本来なら熟視したであろう、殉職警官の顔写真と遺品。爆死した警官の着ていた破れた制服など展示してあり、何かのついでにもう一度観ようと思う。 照明を押さえた銀座通り。寒々としていて信号機がやけに目立つ。青木画廊に寄ってみると、水道管が破損したとかで、水が出ないらしい。画家の方と青木さんのご友人と、お茶のかわりの赤ワインをいただく。画家の方は計画停電にひっかかり、ひどい時は日に2回、6時間停電したという。今は早起きして、明るいうちに制作をしているという。“なんで今こういう物を、という時にこそ、あえて描かなければならないと思う”に同感。 夕方近所のスーパーに寄ると、久しぶりに見るインスタントラーメンが少量。

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