明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



一週間いないと寂しくなる、といわれるKさん。こちらが寂しくなる前に帰ってきた。私の場合、寂しくなるまで2ヵ月はかかるだろう。朝T屋に行きますとメールが着たが無視。朝から飲んではいられません。夜になり今度はT千穂から電話。二日外に出てないし、ついでに夕食をとろうと出かける。 先日東尋坊に行くとメールが着ていたので、ナイアガラの女の子みたいにならないでよ、と返事をしていた。しかし前に飛び下りようとして、どういうわけか後ろにコケるKさんだから大丈夫だろう、と笑っていたら結局行かなかったそうである。 Kさんの旅の話ほどつまらない物はない。名物がいくらあろうと手を付けずに飲んでばかり。飲んだ後のインスタントラーメンが美味かった、とシミジミ語るのだからいいかげんにしろ、といいたくなる。Kさんがもっとも美味しい食べ物と感じているのは、どこのスーパーでも売っているマルタイの棒ラーメンであることは間違いなく、2番はカップヌードルしょう油味であることも間違いがない。3番目はちょっと自信がないが地鶏の刺身であろう。東京に出てきた当初、スーパーの鶏肉を知らずに生で食べていた。 どこへ行こうと表現力に乏しくまったく伝わらない。だったら写真撮ってきてよ、といっても、なんとかデジカメ持っていき、撮って数カットである。これがまたワザとやっているだろう、というぐらい主題不明の写真を撮る。結局こんどの旅行の中でKさんが唯一生き々と嬉しそうに語ったのは、姪っ子の結婚式に20代の女の子がたくさんいて、ビールを注いで回った。その一点だけである。 そして本日も店長に文句いわれながらサンマの塩焼きを、切り裂きジャックが売春婦を惨殺したような酷い状態で食べ残して帰るKさんであった。

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