明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



台風が近づいているとも知らず、洗濯物を干しっぱなしで実家に二泊。実家に帰るのは正月以来である。1時間もかからないが、実家ほど戦闘的意欲をそがれる場所はない。母とは会うが家には寄り付かなかった。 一泊目は小岩のFさんと喫茶店で会う。地元でジャン・コクトーの音楽関連イベントをシリーズで主催したが入りは悪かったそうである。コクトーはあまりに多面的であり、全貌を把握している日本人がどれだけいるのであろうか。学術的なアプローチだけでは、というFさんの試みであったが、なかなか難しいようである。私にしたところで第一に映画、他にバレエに美術。詩音痴の私は詩人の部分はまったく興味がない。TVアニメの『巨人の星』に堀口大学訳の『私の耳は貝の殻 海の響きを懐かしむ』が出てくるので、私の小学生の頃には、誰もが耳にしていたことになるが。ネットもメールもやらないFさんには『貝の穴に河童の居る事』が出版されていたことも知らせていなかった。そんな友人知人はまだいる。 二日続けてマッサージに行く。ここにいて東北の地震に遭った。業務は中止になり、家に帰ったら母がヘルメットを被っていたのを思い出す。今回は若い女性であったが、背中が硬すぎて指ではまったく効かないが、肘も入っていかない、といわれた。肘に体重をかけてやっているのに私がいびきをかいてうとうとするので呆れていたであろう。以前来たときは若い女性で、カーテンの隙間越しに同僚と業務について二、三話した後、『えらいのに当たっちゃったわね』。と無言で目配せしたのが判った。こういうことは確実に気配で判る。夕方風涛社から某雑誌に書評掲載の知らせ。

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