明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



『今作っているのは誰でしょうクイズ』。正解はエドガー・アラン・ポー。これで奥歯に物が挟まったように書く必用はなくなった。別に内緒にする必用はなかったが、どう考えても難物ではあるし、ホントにやるの?と怖々始めたものだから、こんなことになった。今の所有名な『落とし穴と振り子』『黒猫』『赤き死の仮面』『アッシャー家の崩壊』『大鴉』『モルグ街の殺人』あたりから、と考えているが、1800年代の外国が舞台なので、果たしてどこまでやれるかは判らない。 ポーは1849年にボルチモアで亡くなったが、亡くなる数日前、泥酔状態で見つかった。この間の行動は謎で、最後の5日間が映画になったくらいで諸説あるようだが、選挙の投票にからんで、酒を飲まされ着替えさせられ、身元確認など適当なまま、何度も投票をさせられたあげくに、というのが真相のようである。実に荒っぽい時代である。候補者の当落は、どれだけ二重投票者を集められるかにかかっており、百数十人の人間が一カ所に缶詰状態で、麻薬や酒を飲まされ何度も投票することが公然と行われていた。投票所自体が酒場だったそうだが、ポーは泥酔したまま、打ち捨てられたように肘掛け椅子に座っていたという。破れてサイズが合わない服を着ていたというが、そういわれているが誰も見たことがない。ロバート・ジョンソンが十字路で取引するため悪魔を待っている。等、こういう場面こそ作り甲斐があるだろう。せっかく似たような状態の人を毎週のように観察しているし。

『世田谷文学館』展示中

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