明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



朝起きて、昨日作った牡丹灯籠を観る。なかなか派手である。直径40センチほどの牡丹の花の集合体に取っ手が付いている。私が作ったわりに可愛いのではないか?中にライトを仕込んで、牡丹の中心から透けて見える予定であるが、これはやってみないと判らない。 圓朝師匠、いつまで待たすのだ、としびれを切らしているのが伝わって来る。鬼火を描いた墨汁を頭に塗ってみたら反射の感じが髪の毛っぽい。髪の着彩には昔から苦労をしている。鉛筆を使ったりいろいろ試した。見た目よくても撮影してみるとダメだったり、その逆だったり。以後髪は墨汁にしよう、と思ったくらいである。ところが調子に乗って黒紋付にも塗ったらこれが艶もありすぎたが、黒に見えない。 昔、喪服を買いに行った時のことを思い出した。なんだっていいや、と一番安いのを観たら、横のもう少し高いのと比べると、黒というより銀色がかった灰色に見える。香典袋の筆ペンの如し。次のだって、もっと高いのと比べれば灰色である。比べなければ気が付かないものを。これを観てしまうと、予定の一番安い灰色は買えないようになっている。 撮影用器材の入金が土、日と出来なかったので、撮影は来週の中頃になるだろう。

HP

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