明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



背景を1点作る。最初に頭に浮かんだイメージである。日本画や掛け軸はどんな比率か、決まりがあるのか判らないので、とりあえず縦長の背景を用意した。丁度手拭を縦にした感じ。こんな手拭あったら欲しいかもしれない。そこに鬼火を4つ配した。三つくらいでいいかも。あとは圓朝をそこに持って来るだけである。圓朝の完成に時間を掛けた分、何も手を入れずに済むだろう。この圓朝に、いい加減完成させよ、と数ヶ月頭の中で睨まれ続けていた。 今の所写真とはいいがたいが、何かを燃やして撮影しても私のイメーには遠く、筆で描くしかなかった。 九代目市川團十郎を手がけて以来、浮世絵から日本画の独特のリアリズムに関心が向いていた。それまでは浮世絵なんて、ただデフォルメしていて、と思っていたのだが。それを写真にどう生かせるかはよく判らないが、とりあえず日本画家を目指していたがヘタクソで挫折し、写真に転向した人みたいな演技プランでいってみよう。昔のピクトリアリストも人によっては絵画に対するコンプレックスがことさら芸術写真といいつのらせていた部分もあったのではないか? 鬼火は50以上用意してある。いずれお露、お米の周辺に漂う予定である。



HP

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