明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



鏑木清方描く圓朝像に対するオマージュの準備を始める。圓朝の横に一本見える燭台の上の蠟燭の炎の表現について考える。虚実ない交ぜの作品になるわけだが、その炎の所属を虚と実どちらにしようか、ということである。 蠟燭の炎は一度撮影したことがある。フリーペーパーの特集『手塚治虫と新宿を歩く』であった。歩かせずに飛ばしてしまったが。昔の少年マンガ誌の表紙のイメージでやってみた。 手塚のジェット、ロケット噴射は蠟燭の炎の如しである。そこで本当の蠟燭の炎を撮影して使った。しかし、形もさることながら黄色い色がいかにも推力不足に見え、マンガのようにはいかず、噴射感を加えざるを得なかった。つまりこの時の炎も虚実の間でユラユラしていたことになる。



HP

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