明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



肖像写真が残されていない人物を制作する場合、その分、創作の余地がある。それはイメージさえ自分の中にあれば、完成も早いということを意味する。肝腎の頭部が大分良い感じになってきた。頭部が出来た頃には写真作品としての画もおおよそ浮んでいる。撮影用専用の造形であれば、写る部分しか作らないが、当然それは展示は出来ないことになる。昨年の個展では、おかげで未完成のまま制作が間に合わず、展示できない人物が結構いた。しかし、今回はできれば撮影専用に留めておきたいところ。完成作品をみればそれはそうだろう、と思っていただけるだろう。ならば、撮影専用は専用として、撮影後に首を引っこ抜いて、展示用に改めて制作した方が良いかもしれない。悩むところである。これはできるだけ大伸ばしのプリントにしてみたい。 今回は特に私の、感心されるくらいなら呆れられたい願望炸裂の巻なのだが、人物大のサイズに拡大すれば、見る人もさらに呆れやすいだろう。今回の作品は、今年より始めた陰影を排除した撮影方法をおこなう予定であるが、陰影がなくて艶があっては矛盾が生じる。人物と“共演”してもらう物が艶々しているので、どうやって艶を消すか、その辺も今から考えておかなければならない。

オイルプリントプリント映像

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』より

月刊ヘアモード12月号 no・693
不気味の谷へようこそ第9回 脳内イメージを表す人形写真

※『タウン誌深川』25日“明日できること今日はせず”連載5回「芭蕉の実像」

HP

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