明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



もし再びオイルプリントによる個展をするようならば、制作のマニュアル本をオンデマンドで作るのもいいかもしれない。本体オイルプリント制作法を公開するのが目的で立ち上げたHPであるが、当時は画像は軽く、といわれていたし、その後の改良点もある。プリント用紙、道具など潤沢に出回っていた時代のマニュアル本と違って、今の時代に試みる、ということを踏まえたつもりである。入手し易い道具、材料を使って私自身、個展を何度もやっている。 私は写真を始めたのがおそかったが、1つには写真がカメラその他、製品に依存している割合が大きい、というところも抵抗があった。それをああだこうだ、と使う側が採点したりしている。他のジャンルを思うと、あまり様子の良いことのように思えなかった。 古典レンズやカメラに詳しい人を訪ねた際に、「いつか写真用品店ではなく、薬品問屋などに通って写真をやる人が現れると思った」。といわれた。そうやって使う薬品にしても製品には違いないが、写真用品と違い製造中止を危惧する必要はまずない。 私のやってきたことに人の役に立つことなど1つもないが、あるとすれば廃れていたオイルプリントという技法を蘇らせ、より容易に画を出せるようにしたことであろう。
現在オイルプリントを制作する場合、ゼラチン紙制作をお願いしている田村写真にて、明日14日、オイルプリントのワークショップがある。私も顔を出すつもりでいる。
プリントの様子はこちら

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』より

月刊ヘアモード12月号 no・693
不気味の谷へようこそ第9回 脳内イメージを表す人形写真

※『タウン誌深川』25日“明日できること今日はせず”連載5回「芭蕉の実像」

HP

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