明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



以前から考えていた『寒山拾得図』であるがバカボンのパパとレレレのオジサンそれで結構ではないか、と考えてしまう。「これでいいのだ。」赤塚不二夫はさすが偉い。三島由紀夫はモーレツア太郎のファンであった。 だがしかし、絵で描けばすむものを、(私には無理だが)敢えて私の手法で作ってみたいし見てみたい。
最近の暑さを考えると本当に東京オリンピックをやるのか、と思う。私は一回目のオリンピックをテレビやグラフ雑誌を穴の開くほど見たので、年齢のわりに記憶が鮮明である。私の興味は様々な人種の最高峰の鍛えられた形が見られることにあった。アメリカ選手が格好良く見えたのはUSAの入ったジャージ姿であった。昔、架空の人物で作ろうと考えたことがあったが、もし実在した選手で作るとしたら百メートルのロバート・ヘイズであろう。カール・ルイスを二回観にいったが、ヘイズのガニ股のスタートの迫力は忘れられない。 しかし、東京オリンピックにより東京は一変した。私にとっての東京は、オリンピック以前の東京であり、その後の東京は、何ができて何がなくなろうと、何も感じず興味もない。ただ住んでいるだけという感じである。 一回目ほどの劇的な変化はないだろうが、私はもういい充分である。 猛暑だったり台風だったり個展の最中に、と思うのだが、今回に関しては1ヶ月超の長さで余裕である。しかしこの長さのおかげですでに忘れている連中もいるだろう。こいつはまず忘れているだろうという友人にメールしたら案の定「リコーってなんだっけ?」といわれた。

石塚公昭幻想写真展-生き続ける作家たち- 2018年7月25日(水)~9月2日(日)(火休)

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『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載9回『牡丹灯籠 木場のお露』

展評銀座青木画廊『ピクトリアリズムⅢ』

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