明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


本日は会場で、舞踏評論家の鈴木晶先生と油井昌由樹さんにお会い出来た。私は幼い頃から人物伝の類いが大好物であるが、バレエを一回観て、演目がニジンスキーで有名な薔薇の精であり、興味を憶えて御著書の『ニジンスキー神の道化』を読んでさらにはまり、翌年コクトー、デイアギレフ、ニジンスキーによる個展を開いてしまった。しかもついでに、廃れてしまって知る人もいないオイルプリントで。ほとんど暴挙としか言いようがないが、やらずにおれない止める事ができない、というのがどれほどのことか、理解している人は、家庭という強力な制御システムに身を置く事はないだろう。同じやらずに居れないといっても犯罪的なことでなくて良かったとつくづく思うのである。 油井昌由樹さんについては何度か書いているが、高校1年の時、当時どこにもなかったバンダナを買いに、輸入アウトドアショップの先駆け、スポーツトレインにお邪魔して以来である。以来といってもその後1983年、油井さんが司会をされていた日本テレビの深夜番組『アートナウ』に出演が決まり、スポーツトレインでUFOの捏造写真を見せられた話をしようと思ったら、黒澤映画のオーデイションに受かってしまって降板され、榎本了壱さんに替わられた。さらにその時、私にマイクを向けていたのが後のSwinging Boppersの吾妻光良さんで、びっくりしてサインをいただこうとして仕事中と断られた。結局高一以来油井さんとの再開を果たしたのは2001年で、以来個展の度来ていただき、本日も刺激的な話を伺う事ができた。

台風により延期になりました平井憲太郎×山前譲トークショーは8月25日(土)となりました。お申し込みは下記まで。
石塚公昭幻想写真展-生き続ける作家たち- 2018年7月25日(水)~9月2日(日)(火休)

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『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載9回『牡丹灯籠 木場のお露』

展評銀座青木画廊『ピクトリアリズムⅢ』

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