明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

  


23日のトークショーには、近所の方々が来てくれるようだが、なるべく目立たず気配を消していて頂きたい。私に文学について語れといっても無理な話である。そちらは東雅夫さんにお任せして、作家を作る立場という、妙な立場からお話ができれば、と思っている。そうこうして夢を見た。 荒俣宏さんの『帝都物語』に実在した学天即という人造人間が出てくるが、私が発明者にでっち上げられてしまい、いかにも日本的追い詰められ方をして発表会に登壇させられるはめに陥る。圧縮空気で動くらしいことぐらいしか私は知らない。金の流れなど追及されたところで実物を見たこともない。 風呂場に隠れてやり過ごそう、と思い付く。40年前、工芸学校時代先生に引率され、瀬戸に見学旅行に行った。瀬戸の地面を踏んだ時点で私は瀬戸内海の瀬戸だと思い込んでいた。低予算旅行ゆえ、先生含めユースホステルに泊まることになったが、その空気についていけない私と岩手出身の奴とリクレーションとかいう気持ち悪い物が終わるまで風呂に入って隠れていようぜ、と。この経験が夢に採用されたらしい。先日昔の同級生に会ったせいであろう。しかし風呂が熱くて断念。そうこうして、会場がリコービルから向かいの和光に変更になった。ぞろぞろと移動。すると入場を断られてしまう。やはり工芸学校の先生に引率され、和光の陶芸展を見に行ったら、入場を断られてしまった。我々が余程汚らしかったのか、40年前、和光もずいぶんお高くとまっていたものだが、その経験が夢に採用されたらしい。おかげで発表会は中止になり事なきを得た。

平井憲太郎×山前譲トークショーは8月25日(土)となりました。お申し込みは下記まで。
石塚公昭幻想写真展-生き続ける作家たち- 2018年7月25日(水)~9月2日(日)(火休)

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『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載9回『牡丹灯籠 木場のお露』

展評銀座青木画廊『ピクトリアリズムⅢ』

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