明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



『タウン誌深川』新年号無事校正終わる。昨年は三島由紀夫にしようと思っていたら、地元で血なまぐさい事件が起こり、このタイミングで三島は、と、別な記事に変更した。犯人が余計な捨て台詞を残したこともあり、年始参りどころかお酉様も閑散としていた。しかし平将門じゃあるまいし、ボンクラが怨霊になるなんて話は聞いたことがないから、その点は安心して良いだろう。忘れるのが早いのが日本人の良いところだったり、悪いところだったり。正月の賑わいもいずれ戻るに違いない。 柱時計の中の機械部分が出てきた。エドガーアランポーの『落とし穴と振り』を作ろうとした残骸である。刃の付いた振り子部分のデザインも。これを実際揺らし、縛り付けられたポーの表情を恐怖に歪まそう、という企みであたったが、何故頓挫したのかは判らない。そういう都合の悪いことはブログに書かないので、私も忘れてしまう。作品自体は発表したことはあるが、ただの一人もポーのファンだ、という人に出会わなかったのは残念であった。あの独特の味は替えがたいと思うのだが。不思議に思うのは、『モルグ街の殺人』において、ちゃんと犯人にオランウータンを描いた映画、挿絵を見たことがない。世界初の推理小説という名誉ある作品にそんなはずはないだろうが。私は勿論、多摩動物園のオランウータンに剃刀を女に振り上げで貰ったのは言うまでもない。スマホで書くようになって画面が違うせいて長くなっていないか?

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