丸の内のフジイメージングで行われた、織作峰子さんの二人展の様子がBSで放映され、オイルプリントが映し出された。これは何ですか?と私にはミミタコの言葉が。良いですね。とも。何より安心した。大坂に巡回するそうである。 2000年のオイルプリントによる、第一回『ピクトリアリズム展』の出品作を友人のカメラマンに複写してもらったブローニーのポジフィルムが出てきた。私は昔から作ってしまうと熱が急速に覚め、何らかの形で残しておく、という発想が希薄だったが、おかげで残された。最初期作ではあるが、私の想いは既に溢れていたように見える。8×10インチフィルムと、35ミリフィルムからのイメージセッタの印刷用フィルムによる。パソコン入手から1年あまり、随分斬新なことをしていた。江戸川乱歩の背後には、緊縛されたヌードを合成している。思い出したが、ゼラチンをもっともっとと厚くしたお陰で、この乱歩は波打ったまま売ってしまった。後にはブラシの毛が着いたままの作品さえ。それでも当時の私は、デジタルと毛が着く程の超アナログ技術の融合だ、大正時代の爺ども恐れいったか、カンラカラカラと高笑いをしていた。(勿論心の中で)こんなことをしでかすのは、こんな人間なのであろう。 来年オイルプリントを、手漉き和紙に拡大プリントしてみたい。
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