明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



連日部屋の片付けばかり、一体どんな邸宅にお住まいなんですか、という話である。小学生の通信簿に〝掃除の時間、何をしていいか判らずフラフラしています。〟と書かれた私だが、一番の問題点は、その時点で私は私として、すでに完成の域に達していた、ということであろう。完成した後に自分を変えるのは難しい。 遠藤周作は〝やらなければならない事がある時、他の事をせずにはいられない人を怠け者という〟といっていたが、そういえば確かに、部屋を片付けよう、と浮かんだ、とほぼ同時に創作意欲が溢れてくる。おかげで若い頃を別にすれば、スランプらしきものはない。 作り貯まった作品を中心に出品した、初個展の翌年に個展が決まって、プレッシャーからキャンセルをお願いに行ったら、そんな若者を随分見て来たのであろう、こちらが何かいう前に上手く説得され、翌日から脱した。未だにそうだが、独学者の私はただ完成を祈るだけ、というスタイルなので、日々経験を重ねていくしかない。しかしそれはなんとも心許なく、部屋の片付けをしている場合ではないのだ、となんとも説得力のない本日のブログであった。














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