明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



2、30代の頃は明け方まで制作し、昼頃起きる、というのが長きに渡り安定していたが、次第に早朝目が覚めたりして、これが加齢というものか、そうこうして昼まで寝ているなんてことは皆無になった。ここ20年は睡眠時間はおおよそ5時間平均。8時間寝ることなど皆無、起きてる時間が長い、すなわち長生きしていることと同義である、と解釈していた。忙しくなると、寝床に本を敷いて、寝心地を悪くし、さらに睡眠時間を削った。 私の場合、常に作りたい物が頭にあり、途切れることはない。最近こそ、いきなり襲いかからず、ちょっと考えるそぶりこそ見せているが。横道に逸れ、そこで何年も時間を費やしている時間はないからである。ところでここのところ私は風邪をひいたと思い込み、辛い物を食べては早めに寝ていた。気がつくと8時間に達し、日によっては2度寝、下手すると3度に及んだ。今まで風邪をひいてもそんなことはなかったが、身体が風邪を治すためにそうしているのだ、と感心していた。ところで今年は初めて2度の個展をやったこともあり、次に備えるためにも、部屋の片付けをしよう、制作に逃げないため、粘土の入手を我慢し、フォトショップの入ったPCの調子が悪いことにも乗じ、制作を休止している。いつまで片付けをやっている、どれだけ広い邸宅なのだ、というのは別な話として。そうこうして風邪ではないことが判明した訳だが、夕方頃寝てしまい、起きたら11時ではないか。しかも何ならそのまま寝ても良いくらいの心持ちである。そこで大変な事実に気がついてしまった。私は何も作らないと寝ている。ということである。長年作りっばなしだったので気が付かなかった。なんということであろう。慄然とし、腹を満たした後これを書いている。

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『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家たち』 2018年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutube
2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube

『江戸からの旅人、杉浦日向子の世界』深川江戸資料館葛飾北斎と古今亭志ん生像展示


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