明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



朝起きてまずするのは、昨晩良いと思って作っていた犀星の頭部をチェック。集中して制作していると目が慣れてしまい、一晩明けて改めて見てがっくり、なんて事が腐るほどある。昔から言う〝ラブレターは一晩明けてから投函せよ〟私が言っているだけだが。さらに酔いが醒めてから、も加えるたべきであろう。幸いイメージは変わらず良かった。 『蜜のあはれ』をやろうと思ったのは、犀星の懐やたもとをヌルヌル出入りする本物の金魚を思い付いたからだが、当初鯛ぐらいの大きさの金魚を考えていたが、何でそこまで大きくするのか。例によって過剰方向に行きがちの私であるからで、普通の金魚では面白くない。しかしそれでは金魚が無気味すぎで可愛らしさがない。少し小さくしよう。そんな事は後で案配すれば良い、と言う訳には行かない。犀星の懐に、金魚が出入りするスペースを作らなければならない。すべて粘土なので懐をめくって、と言う訳には行かないのである。 例によって犀星の首をポケットにK越屋ヘ。芯まで乾いていないので、念の為レンジでチンして行く。確かに夏目漱石ならともかく、室生犀星の首では、見せられても何かいわなければ、でも何もいえない、と気を遣わせるだけである。

新HP

 旧HP

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube  

 

深川江戸資料館にて葛飾北斎像展示中

 

『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載13回『月に兎 泉鏡花

 

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