明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



津田梅子写真反転問題で、美術手帖のサイトで諏訪敦と言う画家が〝私が肖像画を描くときに幾度も描き直しを繰り返すのは、実見する対象から受け取る印象との“違和感”を解消するためです。それは簡単には終わりの見えない作業で、長い時間をかけ自分の描いてきた顔を見ていると、デッサンの狂いにさえ気付かなくなることもある。脳は自分を騙し、絵に潜在する欠点をわからなくしてしまいます。〟と書かれていた。私が常に苦しんで来たのも、完成した、と言ってはまだだった、ラブレターは一晩明けてから投函せよ、一体に集中するのを避けるために、複数同時に手掛けた方が、などと、グダグダしているのは、まさにこのせいである。簡潔に言われたついでに言うと、私が出来たばかりの首を持ち歩く理由は、これから楽しい事が待っている、と喜んでいることは勿論だが、反面、完成した、とさっきまで思っていたのに、ちょっと時間が経ち、客観的になって改めて見たら、イメージが違っていてギョッとするのが怖くて、何度もポケットから出して確認してしまうのである。家に置きっぱなしにしておき、数時間後に見たら大幅に違っていたなんてとても怖くて置いておけない。よって旅行にまで持って行くのも、それが怖いからである。勿論お菊人形のように、人形の方が変わる訳ではない。まさに終わりの見えない作業の繰り返しである。※明日より深川江戸資料館展示開始

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深川江戸資料館ゴールデンウイーク特別展『深川モダン』~文化で見る近代のKOTO~ 泉鏡花、谷崎潤一郎、永井荷風(杉浦日向子コーナーには葛飾北斎像)

4月20日~5月6日(休4月22日)

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube  

 



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少学生の時、手を洗いながら同級生と話しをしていた。ふと目の前の鏡に写る彼の顔見てギョッとした。〝なんだその顔!〟部屋に貼ったビートルズのポスターでも同様なことがあった。 私は肖像写真を参考に制作してきた都合上、写真の裏焼きに関しては特に残された肖像が限られている場合、まず最初に気をつける。文学、あるいは文学者の研究者は数々居れど、その顔にこだわって日々過ごして?いるのは私くらいなものであろう。某文学アルバムと言えど、何版重ねようと裏焼きのまま、なんて事もある。エドガー・ポー制作の時は、海外では、背広のボタンが左右今とは逆も混在した時代もあったと知った。 新札における津田梅子の裏焼き問題は噴飯もので実にけしからん話しであるが、私が手を洗いながら、またビートルズでギョッとしたのが(特にジョージ・ハリスンだったか?)目が左右対称でない場合である。そういう意味では今回皮肉にも、むしろ感心したのは、このまま行ってしまえ、と思わせてしまったくらい、津田梅子がなかなか左右対称な顔の持ち主であることであった。

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『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube  

 

 深川江戸資料館にて葛飾北斎像展示

 



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