明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



オイルプリントは、昔の技法書通りやっているつもりで絵が出て来なかったが、初めて画像が出た時の一枚が引き出しの奥から出て来た。今でこそデジタルで、35ミリネガから拡大ネガが作れるが、感度が低く、ひき伸ばしが出来ないオイルプリントは、作品大のネガが必要で、これはブローニーサイズである。 晩年は今までの作品をオイルプリント化して私は終わるのかと漠然と考えていたが、陰影を消す手法を始め、そうもいかなくなった。数年前から図書館に行っては浮世絵、日本画を見ていたが、写真は陰影が作り出すもので、まして被写体の陰影を自分で作り出す私は、それを排除することなど、思いに至らなかっかった。しかしやってみたら何て事もなく1作目の三遊亭円朝が出来てしまった。陰影を消す事くらいプロなら誰でもたやすい事であろうが、私の人形の作風がたまたま手法にマッチしていた。全てたまたまであるが、私は東洋の魔女の如く、たまたまは逃さず必ず拾う。例えが古いよ私。

 

新HP

 

 

 

 旧HP

 

 

 

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube  

 

 

 

 深川江戸資料館にて葛飾北斎像展示

 

 




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2時に麻布十番の田村写真へ。深川江戸資料館に出品するプリントは『深川浅景 泉鏡花』『永井荷風 独居図』『谷崎潤一郎(タイトル未定)』いずれも手漉き和紙プリント。谷﨑の背景はつい先日まで満開の桜だったはずだが、季節が変われば気も変わる。ゴールデンウィークに桜でもないだろう。 陰影をできるだけ無くす手法、(いつまでもそう言っているのもなんだし、ピクトリアリズムの一種だと、昨年夏の個展に来て頂いた飯沢耕太郎さんにネーミンしグをお願いしてみたのだが)手漉き和紙以外でやる気がしない。やはり普通のプリントと違い、データと同じ色にならない場合もあるが、それを超えて和紙の風合いは捨てがたい。物は考えようだが、発表前にネットで公開するのも、実物観ると大分違うんですよ、と言いたくもあり。

 

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『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube  

 

 深川江戸資料館にて葛飾北斎像展示




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