明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



三島由紀夫の『椿説弓張月』は構想もすでに出来上がり、すぐにでも始めたい所であるが、その個展は来年の1月か2月でその前にやることが山積である。喉からこぼれ落ちそうになっているイメージを飲み込んで我慢するには、室生犀星の懐から本物の金魚がヌルリと顔を出すくらいの事をやる必要がある。ブログのタイトルに大分反しているが、振り上げてしまった拳の持って行きようがなく、まだ何も始めていないのに、つい会場に掲げるキャプションを考えてしまった。 〝『聖セバスチャンの殉教』は三島本人がやっていなければ、まず真っ先に私が手掛けるべきモチーフであった。しかし三島歌舞伎『椿説弓張月』の中に聖セバスチャンがいた。当時の舞台のパンフレットには、三島は私の見立て通り〝私には堕落悪への嗜欲も潜み、その夢は、雪のふりしきる中に美女達の手で虐殺される武藤太に化身してゑる〟と書いている。夫、源為朝を裏切った武藤太を、腰元に竹釘を打たせなぶり殺し、怨みを晴らす白縫姫であった。私はと言うと『聖セバスチャンの殉教』を三島本人にやられてしまった怨み?をこれによりようやく晴らす事ができた。〟

旧HP

『タウン深川』明日出来ること今日はせず 連載第14回〝青春の日の一撃〟

深川江戸資料館ゴールデンウイーク特別展『深川モダン』~文化で見る近代のKOTO~ 泉鏡花、谷崎潤一郎、永井荷風(杉浦日向子コーナーには葛飾北斎像)

4月20日~5月6日(休4月22日)

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube



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