明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



土俵ぎわで粘る私に、あるベテランデザイナーはいったものである。〝プロはさっさと済ませて遊びに行くんだよ“確かにそういう人だったが、人それぞれだろう。こちらもそうしたいのは山々だが、粘るには粘るだけの理由がある。昼過ぎに喫茶店で本を読もうか迷ったが、行かなくてよかった。おかげで会心のうっちゃりを決めた。頭部を作っている間は、ちょっとしたことで結末が違って来たりするので、迷いがある間は首をポケットに入れて飲みにも行けくが、納得がいってからはもう外には持ち歩くことはない。首さえ出来てしまえば出来たも同然である。 注文していた逸話集届く。小学校の図書館室に出会って以来の伝記好きが、今に至ることになった訳だが、死んだはずが蘇ったり妖怪と戦ったり、目次だけ見れば小学校の図書室のようだが、いずれも高僧の伝説となれば話は違って来る。



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