田村写真の田村さんに、寒山拾得展のプリントを何点かお願いした。いずれ東京以外で展示出来ないか、と考えている。最初期のジャズ、ブルースシリーズで岡山と京都で展示したくらいで、後はせいぜい神奈川止まり、一度やったらそれっきりで来た。写真家など、結構同じ物を何年にも渡り、あちこちで展示しているのを知り、たまたま都合が合って来てくれた人だけに見せて終わりとは、とずっと思っていた。口の悪い連中に言わせると酔狂な物好きは東京にしかいないだろ? 手漉き和紙の用紙が急な値上がりで、簡単には使い難くなった。田村写真で仕入れてもらった用紙は、私しか使わないだろうから、この際、三島由紀夫のプリントもお願いしておいた。 寒山拾得を手掛けるようになり、以来、座禅一つ未経験の私ではあるけれど、横尾忠則さんのツイッターにはとみに一々ごもっとも。と思えている。その横尾さんの寒山拾得が9月に国立博物館で披露されるという。それに合わせて寒山拾得の歴史的名品も公開とのこと。10年単位で美術館に足を運んでいないが、これは行かずにはおれないだろう。また三島の篠山紀信『男の死』は本来三島由紀夫と横尾忠則さんの2人の写真集として企画されていた。
寒山百得展