背中の火焔を濡れないように傍に置いて滝に打たれる不動明王を描いた英一蝶は、太鼓持ち兼絵師という人物だが、洒落が効き過ぎ、描いた絵が咎められ三宅島に島流しになる。画材の入手に苦労しただろうが、めげずに描き続けて、弟子を通して売った。周辺の島々には一蝶の作品が残されているらしい。私も材料さえ調達してくれれば刑務所に入っていても、同じクォリティの作品を抱えて出所してくるぜ、なんていっていたものだが、余計な作業はやりたくないので、刑務所より島流しを選びたい。昔、団地のベランダにぶら下がっている物干しを1つ140円で溶接していたが、いずれ160円になる、といわれながら、刑務所で同じ物を作っていたから上がることはなく、刑務所には怨みがある。たまに小ロットで企画違いの物干しが必要になるために私みたいなのも必要だったのだろう。担当者のヘルメットの下のツラは未だに覚えているから、私に犯罪現場は見られない方が良いと思う。 本日も書き始めには予定していなかった話しで終わった。一蝶が島流しから江戸に帰って逗留した一蝶寺が江東区内にあるからいずれ行って見たい。