前回、個展のタイトルを考えていた時。作品が絵に見えてしまうから、あえて『寒山拾得写真展』としようと思ったが、定年退職した写真好きオヤジが、女房孝行兼ねて中国旅行。寒山寺や山々撮って来ました。寒山拾得は出てこないけど。みたいだな。と止めた。自分の外側にレンズを向ける写真の私のイメージは、何かに仮託、あるいは比喩的に表現するイメージで、それでいてまことを写すなんていう。長らく抗って来たが、私なりの写真の使い方に至った。 中国伝来の風景画を観て、仙人が住まうといったって、こんな風景ある訳がない、と行ってみたらそのまんまで驚いた、なんて画僧は少なからずいたに違いないが、それを描くために考えた方法のために、厳選した手のひらに乗るサイズの3個の石塊を入手した。これにより外側にレンズを向けず眉間に当てる念写により〝仙人郷“を描こう、ということになる。
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