大覚禅師(蘭渓道隆)立像は広い空を背景に、長辺150センチのプリントにする予定だが、それでも主役をできるだけ大きく、と考えてしまい、広角撮影の背景を随分トリミングすることになった。見せたい所を大きくというのは人情である。いったん乾燥に入る。 予定では上野動物園に鹿を撮りに行き、円覚寺開山、無学祖元師の周りに白鹿を配そうと考えていたが、母が亡くなったり、私も入院を控えていたりで予定通りには行かず。しかも共演がコントロール不可の生き物なので、主役を先に撮っておいて、とはいかない。 前回虎を撮りに行ったが、小学校低学年の頃『ジャングルブック』に猛獣が人間の目を恐れる、と書いてあったのを真に受け、上野動物園で虎やライオンを睨んで回った時は、ぐうたらしているイメージであったが、ずっと落ち着きなく歩きっぱなしで、仕方ないので帰ってからバラバラにして寝転がした。ネコ科にはいつも苦労する。
四睡図