明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今までミルクを入れないと飲めあなかったコーヒーが、昨年夏のリコーイメージングでの個展会場にエスプレッソマシンがあり飲んでみたら飲めた。昔から特に空きっ腹で飲むと胸焼けを起こし、一日気分が悪かったものだが、以来コンビニで随分ボトル入りブラックコーヒーを買った。残念なのは、眠気が醒めると聞いていたがそれに関しては、爪の先程も効き目がない。そういえば、高校の頃、試験勉強の一夜漬け対策でカフェイン入りという錠剤を薬局で良く買ったが良く眠れた。 朝の7時頃まで作業をしていて、11時には『深川江戸資料館』が人形と写真を取りに来る。ひと眠りするか起きているか、こんな時カフェインさえ効けば、と思うのである。ではいっそ、逆の効果を期待し、朝っぱらから、別な液体を飲んで寝てしまえ、と得意の10秒以内に〝ピストルで撃たれたように〟寝たが、二時間で電話で起こされた。

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『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube  

 

 深川江戸資料館にて葛飾北斎像展示



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オイルプリントは、昔の技法書通りやっているつもりで絵が出て来なかったが、初めて画像が出た時の一枚が引き出しの奥から出て来た。今でこそデジタルで、35ミリネガから拡大ネガが作れるが、感度が低く、ひき伸ばしが出来ないオイルプリントは、作品大のネガが必要で、これはブローニーサイズである。 晩年は今までの作品をオイルプリント化して私は終わるのかと漠然と考えていたが、陰影を消す手法を始め、そうもいかなくなった。数年前から図書館に行っては浮世絵、日本画を見ていたが、写真は陰影が作り出すもので、まして被写体の陰影を自分で作り出す私は、それを排除することなど、思いに至らなかっかった。しかしやってみたら何て事もなく1作目の三遊亭円朝が出来てしまった。陰影を消す事くらいプロなら誰でもたやすい事であろうが、私の人形の作風がたまたま手法にマッチしていた。全てたまたまであるが、私は東洋の魔女の如く、たまたまは逃さず必ず拾う。例えが古いよ私。

 

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2時に麻布十番の田村写真へ。深川江戸資料館に出品するプリントは『深川浅景 泉鏡花』『永井荷風 独居図』『谷崎潤一郎(タイトル未定)』いずれも手漉き和紙プリント。谷﨑の背景はつい先日まで満開の桜だったはずだが、季節が変われば気も変わる。ゴールデンウィークに桜でもないだろう。 陰影をできるだけ無くす手法、(いつまでもそう言っているのもなんだし、ピクトリアリズムの一種だと、昨年夏の個展に来て頂いた飯沢耕太郎さんにネーミンしグをお願いしてみたのだが)手漉き和紙以外でやる気がしない。やはり普通のプリントと違い、データと同じ色にならない場合もあるが、それを超えて和紙の風合いは捨てがたい。物は考えようだが、発表前にネットで公開するのも、実物観ると大分違うんですよ、と言いたくもあり。

 

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三島由紀夫ほど、仮面の告白以来、自分の性的傾向を含め正直に、かつあからさまにしてきた人はいないように思われるが、亡くなった直後の週刊誌の寄稿文など読むと、私はこうなる事は判っていた、などという多分に後出しジャンケン的な意見に交じり、この期に及んで、まだあれは仮面だった、という意見が友人だといってる連中の中にもあって驚く。あからさまに告白しても、タイトルにただ〝仮面〟を付けただけで、たいした効き目であり、良い時代だったのかもしれない。『椿説弓張月』のパンフレットに書かれた〝私には堕落と悪への嗜欲も潜み、その夢は、雪のふりしきる中に美女達の手で虐殺される武藤太に化身してゑる〟でさえ、すべて本気だったことを数年後知る事になる。配役は腰元美女4人でなく男4人に変更があったものの。 昼過ぎに撮影に出かける。昨年人を介し、撮影許可を得ていた所でようやく撮影。1日では撮り切れないのは判っていた。いずれまた。 明日は『深川江戸資料館』出品用のプリントをお願いしに、久しぶりに田村写真へ。

 

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真っ赤な血と降りしきる雪の白さ、白縫姫の弾く琴の音と武藤太のうめき声。いかにもな三島演出である。 別の切腹シーンで血糊が客席まで届きそうで、装置に血しぶきが飛び、毎日塗りなおしたそうである。寺山修司との対談で「僕は、あんなに血を出す気はなかった」と言っている。絶対ウソである。同じ年、映画『人斬り』で田中新兵衛役で唐突に腹を切るシーンで、大映京都撮影所が1年間で使う量の血糊を1日で使ったのは誰だ?「もっと血を!どっぷりと!」の三島由紀夫だろう。 映画『黒蜥蜴』では剥製になり、『からっ風野郎』では刺されて死に、『人斬り』『憂国』では切腹。武藤太が腰元達に裸で竹釘を打ち込まれ惨殺されるシーンでは、身体を鍛えた代役を立てたらしい。本当は自分でやりたかったろうが、文士劇ならともかくさすがの三島も歌舞伎の舞台は遠慮した。『椿説弓張月』のプログラムに書かれた文章を見つけた。〝私には堕落と悪への嗜欲も潜み、その夢は、雪のふりしきる中に美女達の手で虐殺される武藤太に化身してゑる〟ビンゴ。これで私は本人に『聖セバスチャンの殉教』をやられてしまった〝恨み〟を果たすことができる。 『深川江戸資料館』にゴールデンウィークに展示する谷崎潤一郎は、善男善女、お坊ちゃんお嬢ちゃんを前に、背景に女郎蜘蛛の彫り物入れた裸の女ではまずいだろう、と満開の桜にした。下地は金箔という想定だが、こんな事が出来るのは谷崎くらいであろう。

 

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深川江戸資料館『深川モダン~~文化で見る近代のKOTO~』4月20日~5月6日に、鏡花、谷崎、荷風の人形と写真作品を出品する。杉浦日向子の展示スペースには葛飾北斎も。22日からは、やはり江東区の松尾芭蕉記念館に収蔵された芭蕉像の展示が始まる。 室生犀星の頭部ようやく完成。先日、ほぼ完成と言いながら直後に一波乱。昔からくり返してきた事である。何度も寝て目が醒めても、室生犀星だ、と思えるようになってようやく完成である。一体は展示用、後は撮影用で、写る所しか作らない。16年の深川江戸資料館の個展では、出来るだけ展示しようと、背中がない、下半身がない、脚がない撮影用作品に、背中や下半身を付け足して展示した作品も多かった。野戦病院における外科手術の如し。おまけに無免許医じゃないと、こんな芸当はできないだろう。 神楽坂で三百年以上続く寺の住職をやりながら、マジックやイリュージョンの芸人をやってる従兄がいて、来月、ボランティアで母のいる老人ホームに行ってくれる事になり、母は鼻高々の様子である。

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 ※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載13回『月に兎 泉鏡花

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東陽図書館ヘ。ここは古本屋みたいな匂いが良い。 室生犀星の真横の写真を見つけた。危ない。耳の形がちょっと違った。コピーを取る。滝沢馬琴著、挿絵葛飾北斎『椿説弓張月』前編をコピーした本を入手していたが、白縫姫仇討ちシーンは無いと思っていたが、実はあった。読めないのであのシーンは後編かな、と思っていたが、後編は源為朝が琉球に渡ってからの話しで、前編にちゃんとあった。北斎の挿絵は引きの絵であったし、馬琴が武藤太を柱に縛り付け、と書いてるのに、柱はなく、腰元に囲まれ裸にされた武藤太、小さいので、楽し気に見えてしまうが、この後、なるべく苦しませながら竹釘で殺される訳だが、三島の弓張月を読むと、仇を討つ白縫姫と討たれる武藤太、三島の一人二役に思えてしまう。たまたまだろうが、竹釘を打ち込む腰元は四人だし。 幼い頃絵画『聖セバスチャンの殉教』の絵を観てイッてしまった三島、同じようなシチュエーションを滝沢馬琴作品に見出しそこをクローズアップして歌舞伎にしてしまい、最後に自分を同じポーズで、篠山紀信に撮らせ。まさにやりたい放題である。そして同性愛誌にバレないよう下手くそに書いた『愛の処刑』通り、青年に見つめられながら切腹。それを実現するため三島以外の方法が他にあるだろうか。いくら親友に頼んでも、介錯までは無理だろう。用意周到は三島の得意とするところである。ただ森田の介錯が下手で、もたもたするそ間の苦しさはさすがの三島も想定外だったようで、舌を噛み切ろうとした形跡があったという。

 

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一日  


アルバイトであろう、NHKだという青年がきた。テレビは何年も前に廃止している。ワンセグで観てるのではないか、携帯を見せろ、と言う。私はこんな時、末端の人間に腹を立ててはいけない、と心がけているが、ワンセグがないスマホを見せるが、機種を表示してくれ、と私に出来ない事を要求された頃には、頭に来だして、つい故郷は葛飾の訛りが出てしまう。「判りました、確認したという事で。」 テレビは画面を観なければならないので制作に障る。残された時間を考えると時間が無駄である。特にワイドショーがくだらな過ぎ。保険金殺人の荒木虎美が怒ってスタジオから出て行った頃は面白かったが。 昨年のいつだったか、母の電話に起こされ、携帯は何処だ、と頭を上げた時に閃いた背景のアイディア、これは撮影に助手がいるし、陰影を出さぬよう曇天でなけれならない。その場所は土日は混むらしい。極道者は自分だけで沢山だと、友人、知人は堅気ばかりで平日空いてる人がいなくて遅くなったが、どうやら撮影が出来そうである。最近大人気で、個展をやる人もいるようだが、私の使い方は、私以外にやりようがないであろう。久ぶりに『寒山拾得詩』を読む。三島由紀夫の『椿説弓張月』武藤太、惨殺の場にも使いたい。

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『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載13回『月に兎 泉鏡花

 

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結局北斎展にも『奇想の系譜展』にも行かず。他人の頭に浮かんだ物を観て感心しているより、私の頭に浮かんだ物をいかに取り出すかである。 室生犀星の頭部仕上げにかかる。今回は金魚娘〝赤井赤子〟との共演の予定であるから、ある程度リアルでないとバランスが取れない。 作ってみると犀星の顔になかなか味があり、色々な角度から眺めながら、案外〝撮り所〟があるな、と。この老作家と金魚の組み合わせだけで何カットも行けそうである。奇妙なシーンに限って犀星の無表情が効いて来るだろう。それは江戸川乱歩と同様である。顔の面白さだけで佐藤春夫を作る寸前まで行った事があったが。 プリントを頼みに銀座クリエイトへ、山野楽器でギターのシールドと弦を買う。チャーが使っている弦などと書いてあれば買ってしまうだろう。青木画廊にて建石修志展。『肖像から表層へ』建石さんの頭に浮かんだイメージを堪能する。 赤井赤子よりメール。仕事が立て込んでいて大変らしい。〝待てば海路の日和あり〟と広沢虎造もいっている。

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朝起きてまずするのは、昨晩良いと思って作っていた犀星の頭部をチェック。集中して制作していると目が慣れてしまい、一晩明けて改めて見てがっくり、なんて事が腐るほどある。昔から言う〝ラブレターは一晩明けてから投函せよ〟私が言っているだけだが。さらに酔いが醒めてから、も加えるたべきであろう。幸いイメージは変わらず良かった。 『蜜のあはれ』をやろうと思ったのは、犀星の懐やたもとをヌルヌル出入りする本物の金魚を思い付いたからだが、当初鯛ぐらいの大きさの金魚を考えていたが、何でそこまで大きくするのか。例によって過剰方向に行きがちの私であるからで、普通の金魚では面白くない。しかしそれでは金魚が無気味すぎで可愛らしさがない。少し小さくしよう。そんな事は後で案配すれば良い、と言う訳には行かない。犀星の懐に、金魚が出入りするスペースを作らなければならない。すべて粘土なので懐をめくって、と言う訳には行かないのである。 例によって犀星の首をポケットにK越屋ヘ。芯まで乾いていないので、念の為レンジでチンして行く。確かに夏目漱石ならともかく、室生犀星の首では、見せられても何かいわなければ、でも何もいえない、と気を遣わせるだけである。

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それにしても金魚役を頼んでいる金魚娘からメールの返事が相変わらず来ない。残業続きのようで、室生犀星『蜜のあはれ』的に言えば〝おじ様〟はガツガツせず、余裕を持って金魚に対さないとならない。決して大映の谷崎潤一郎原作『痴人の愛』における、小娘ナオミの安田道代を自分好みの女に育て、いずれ妻にしようと企てたにかかわらず翻弄され、終いには立場が逆転してみっともない有様になる小沢昭一の轍を踏んではならない。しかし衣装の事、撮影のスケジュールなど決めていかないとならない。 同じ谷崎潤一郎でも、妻が自分の日記を盗み読む事を想定し、様々画策、自らの嫉妬心を煽り、老体の回春を期待し、挙げ句に心臓発作だったかで亡くなってしまう『鍵』の主人公のようなつもりでブログを書いてはならない。金魚娘はどうせ興味ないから読むことはない。

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室生犀星の頭部ほぼ完成。しかし横にある太宰が全く駄目に見える。私の場合、単なる挿絵ではないので、本人の人間性に共感出来る要素がないと難しい。三島にしても乱歩にしても、本人に見せてウケたい、と思うのだが、太宰に関して、そんな気は全く起きない。保留扱いとする。 犀星もこのぐらいになるとポケットに入れて持ち歩く事がある。見させられる人は迷惑であろう。そういう嫌がらせみたいなことは慎まなければならない。 完成を祈るだけでじっと我慢の頭部が完成、後は楽しい事が待っている。とポケットを確認しながらいると、何をしていても楽しいのである。例えば映画でも観れば、映画だけで楽しいのに、帰宅すればさらに楽しい事が待ってる。 そして制作時には、幼い頃からお馴染みのあの快感物質が溢れ出る訳である。クレヨンを握ったまま寝てしまい、シーツを汚して怒りまくった母はホームだし、またそんなお金にならない事初めて、なんて事言う妙なのは家にはいない。ポケットから、つい嬉しさの元を出して見せてしまう訳なのである。こうして書いていると、確かに御目出度いと言われても仕方がないという気が、しないでもない。

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室生犀星の頭、眠気で10回以上床に落としながら朝まで制作。私の長年使っている粘土は、バルブの繊維が練り込まれており、そのせいで女性の肌を表現するには全く向いていないが、男性、特に老人は最適であろう。 そろそろ頭部の完成は近いだろう。頭部さえ出来てしまえば、出来たも同然である。金魚と犀星の共演シーンは、数年前の着想当時に考えたのは2カットである。いつも熟考の上構図など決めたいのだが、パッと浮かんでしまえば、もう終わりで、そうなると、左右の向きも変更出来なくなってしまう。よって構図など考えるためのスケッチブックは不要なのだが、今回は金魚と同体である人間の姿をした〝金魚娘〟をさらに登場させる予定であり、その金魚娘に説明するためにスケッチは必要だろう。それにしても金魚娘、相変わらずメールの返事が遅く、届いた、と思ったら質問には何一つ答えていないという、作る事になると、急にせっかちに変身する私である。作中の金魚と、おじ様のようには行かない。 子供の頃、良くいったものである。〝慌てる乞⚫は貰いが少ない〟

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本郷という場所から考えると団子坂で古書店を営んだ江戸川乱歩がいるし、坂の上には鴎外の観潮楼があった。三遊亭円朝も近くに眠る。 東京生まれのくせに方向音痴で日本どころか都内各所の配置すら把握していないので、いずれちゃんと調べて出品作を考えてみたい。いつの話しかは言わないでおくが、初めて竹橋の国立近代美術館、に向かった時、こんな都心に、なんだこの立派な石垣は?と三十分感心していた私である。かしげるといえば道端に設置してある地図は固定してあるおかげで、私の方が首をかしげないとならない。勿論、最近首がいやに凝るな、という小芝居を交えるのは言うまでもない。一昨日、本郷三丁目から金魚坂に向かうのに、せっかくスマホがあるのだから、と経路を表示しながら、結局交番で聞いてしまったのであった。

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『金魚坂』の展示は画廊での個展と違う事をしてみたい。金魚と言うだけで室生犀星を作る羽目に、いや作る事になったが、そう言えば樋口一葉旧居後が近く、一葉が通った質屋の前の作品がある。通った寺子屋が近いので、金魚を見に良く来たという。となると、本郷繋がりで、上京して最初に本郷五丁目に住んだ太宰治も、と言う気もする。太宰は長らく首が行方不明だったので、人形は展示したことがない。仕事で制作したものの作品自体全く肌に合わなかったが、読んでいるうち面白くなった。なったのは良いが、スカした男と言うイメージは相変わらずで、飲んだくれている所でも作ってやろうか、と思っているが、男のクセに笑える所がどこにもなく、勝手が違ってやりにくい。男だったらちょっとくらい笑える所を持たなくてはいけない。男専門の私からすると、一生懸命だろうと哀しかろうと、拭い切れない可笑し味が男性の魅力である。 だったらいっそ、スカシまくった、眉間にしわ寄せ、寒風の中一人立つ太宰にでもしてみようか。

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